新型コロナ:ワイン売場滞在が短縮 高認知度ブランド選好

酒類 ニュース 2020.04.24 12043号 02面

メルシャンの前田宏和マーケティング部長は22日のオンライン発表会で、新型コロナウイルスの影響で量販店などのワイン売場で消費者の滞留時間が短くなっている可能性があるとの見方を示した。低価格帯の商品だけでなく、1本1000円以上の価格帯でも認知度の高いブランドがより選ばれやすくなっていると分析した。同社によると、1~3月の国内ワイン市場は家庭用が前年比4%減、業務用が同15%減、トータルで同7%減だった。3月単月では同12%減と新型コロナの影響が大きく見られた。

メルシャンの販売実績は1~3月で同6%減(数量ベース)と市場を上回って推移した。「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」が同3%増、「フロンテラ」が同1%増と主力品の販売が堅調だった。

ワイン市場の動向分析では2月下旬以降、外出自粛の広がりで「家飲み需要」が高まり、家庭用のワイン購入者が増加傾向となっているという。輸入ワインは中高価格帯市場が拡大しているもよう。家庭用では各カテゴリー内で認知度が高い「強いブランド」が選ばれる傾向があるとみている。(岡朋弘)

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