ロングセラー味噌「おかあさん」はライフスタイルにあわせ形態も変化
ハナマルキの「おかあさん」は、発売50年を超える同社の基幹ブランド。時代の変化に合わせてそのラインアップを拡充してきた。主要ターゲットは30~50代の女性。素材を大切にするもの作りへの姿勢が評価され、家庭における“お袋の味”として定着している。
同商品は色鮮やかな山吹色の淡色系味噌。すっきりとした味わいの中に、うまみとコクをプラスした。発売は1966年、女優・望月優子を起用したCMが人気だった。「おかあさーん」というセリフも流行し、当時は生産が追いつかないほど爆発的にヒットした。パッケージに詩やキャッチコピーを記載するプロモーションも売上げアップに貢献した。
当初は1kgの袋入り商品のみだったが、ライフスタイルの変化に合わせて包装形態や内容量を調整。現在は袋入りの「おかあさん500g」と「だし入りおかあさん800g」に加え、カツオと昆布のだしを加えた「カップおかあさん こし650g」、コメ・麦・豆味噌を合わせた「同 合わせ650g」をラインアップする。
同社ではCSRの一環として、毎年母の日に合わせて全国の小学生を対象に母親を題材にした「おかあさんの詩」コンクールを実施。1972年からは入選作品を掲載した詩集を制作し、入賞者および応募のあった小学校に無償で寄贈する活動も行っている。