水戸の納豆ベンチャーが米国の納豆メーカーを買収し米国市場へ本格参入

「MegumiNATTO」

「MegumiNATTO」

茨城県水戸市の納豆ベンチャー「株式会社納豆」は、 米国カリフォルニア州の納豆製造メーカー「MegumiNATTO」の創業者らが保有する全ての株式を取得した。MegumiNATTOは米国の40州以上に取引先を持ち、米国オーガニック納豆市場では最大の納豆メーカー。当面は現地の法人格を残して活動し、 本業の強みを生かしつつ、 国内外に関わらずビジネスを展開する。

納豆食の印象が薄い米国ではあるが、ベジタリアンなど健康意識の高い人が主に食べているという。新型コロナウイルスの影響により全米の消費者からのインターネット注文が増加している。

「MegumiNATTO」は15年前に初のオーガニック納豆メーカーとして市場に参入した。同社の納豆の市場内での位置付けとしては、少し高価な健康食といったイメージで1カップ当たり約370円で販売されている。

発酵食品市場は米国でも成長が見込める分野とされている。日本の食文化の一つである納豆の市場拡大を目指すため、株式会社納豆はMegumiNATTOの株式を取得した。

米国ではフードテックが最先端分野の一つにもなっており、同国企業と株式会社納豆は連携して新規事業開発に取り組む構想もある。納豆が少し高価な健康食として位置付けられている米国で、納豆の存在を変える役割を担うことにもなりそうだ。

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