おおいた食品産業企業会、新設サイトで県内に眠る商品発信

総合 ニュース 2021.03.05 12196号 05面

 【九州】おおいた食品産業企業会は「おおいた、食のたすき。」公式サイト=写真=を開設し2月から公開している。同企業会はこれまで、大分県の食品加工業者が県外のバイヤーや食品メーカーとつながる機会を、リアル展示会への出展などで支援してきた。しかしコロナ禍の影響によって県外企業とつながる場が大幅に減少。こうした現状を踏まえ、オンラインでもマッチング機会を広げていこうという動きから生まれたのが「おおいた、食のたすき。」プロジェクトだ。「大分の食を、日本中のどこかに存在する人々の知識、経験、技術と組み合わせると、もっとおもしろいものが生まれるかもしれない。そのきっかけとなる出会い、創造をつなぎたい」という思いが込められている。

 新設サイトでは各社の取組み、食材、加工技術といったものを深掘りした記事を掲載。特に記事の見せ方には、目にとめてもらいやすいよう工夫を凝らした。また、試作品づくりなどに利用できる施設「おおいた食品オープンラボ」の紹介も行っている。

 興味を持ったサイト訪問者は、問い合わせフォームから同企業会事務局に気軽に相談できる。特定企業との具体的なやりとりを希望する場合、個別相談フォームを使うと流れがスムーズに。またメルマガ登録をすると、おおいた食品産業企業会発の旬な情報を随時受け取ることができる。

 同企業会事務局は、コロナ禍にあっても「市場に出回っていない、キラリと輝く商品」を求めるニーズは非常に高いとし、そうした意味で今回のサイトは特に訴求力を発揮できるのではとみている。県内に眠る企業、商品の魅力を大分県一体となり発信力を高め、首都圏を中心とした県外エリアへPRしていきたい考えだ。

 次年度以降は「サイト内コンテンツのさらなる充実」「Webでの集客、サイトを活用したリアル展示会での集客」「アクセス状況の詳細な分析による、次の打ち手の検討」に注力していく予定。(大屋良太)

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