明治、タンパク質摂取で部門横断ブランド展開 低栄養解決目指す
明治は、日本における社会課題の一つである「低栄養」の解決を目指し、新たな部門横断型ブランド「明治 TANPACT(タンパクト)」を立ち上げ、30日から順次展開させる。飲料・ゼリー・ヨーグルト・チーズ・チョコレート・アイス・冷凍食品・チルドスープ・宅配専用飲料と多岐にわたるカテゴリーで商品を展開。さまざまな食シーンで乳由来のタンパク質を気軽に取ることができることをTVCMなどで訴求し、習慣化による低栄養改善を目指す。
九つのカテゴリーで展開する「明治 タンパクト」は、14品を発売。ターゲットや喫食シーンを幅広く展開する。「朝食を欠食しがちな20~30代男女」には「ミルク」=写真(上)=を、「タンパク質の摂取意向がある20~40代男性」には「ヨーグルト バナナ風味」=同(中)=を、栄養摂取意向のある50~70代女性」には「えびグラタン 2個入」=同(下)=など、多彩なラインアップを揃える。各商品のタンパク質量は幅広くとっており、1日の中のさまざまなシーンに合わせて手軽にバランス良く取ることが可能だ。
プロモーションでは、30日の発売スタートに合わせて、フリーアナウンサーの田中みな実と芸人の飯尾和樹を起用したTVCMを放映開始するほか、14種類のWeb動画を発信していく。また、30日~4月13日まで、SNSを通じた消費者キャンペーンも展開する。
近年は、女性では過度なダイエットや高齢者では少食など、日本人の1人1日当たりのタンパク質摂取量は低下傾向にある。ここ数年は一般の生活者でもプロテイン摂取が浸透し、上向きつつあるものの、実際は1950年代と同水準にまで低下している。こうした背景に、同社は「明治 タンパクト」の発売を通じて、「いつでも・どこでも・おいしく・手軽に」タンパク質を摂取できる環境を整え、健康で安心して暮らせる持続可能な社会実現への貢献を目指していく。(小澤弘教)