ヤクルト本社、キャンペーンにAI購買証明 デジタルアプローチで顧客接点深化

飲料 キャンペーン 2023.11.08 12673号 12面

 ヤクルト本社は10月30日から、新たなデジタルアプローチを開始した。宅配専用商品「Yakult(ヤクルト)1000」=写真(右)=と「ヤクルト400W」=写真(左)=を対象に、商品を撮影するだけで応募ができるAI(人工知能)購買証明技術を、同社として初めて採用。手軽に楽しんで応募ができる方法で、顧客接点の深化が進みそうだ。

 「スキャンして当たる!毎日腸戦キャンペーン」と題した今回の取組みは、対象商品を購入後、キャンペーンサイトにアクセスして参加を設定。購入商品を撮影して読み取り(スキャン)が完了すると、1ポイントを獲得できるというもの。1日1回の読み込みが可能で、たまったポイントで希望のコースに応募できる。

 AI購買証明は、商品そのものを撮影・応募するだけで応募が可能なため、購入時の即時性や操作の楽しみも提供する。最近では賞品応募キャンペーンの形式は、はがきなどを記入して郵送することから、スマートフォンでの操作へとデジタルシフトが進む。

 ただし、紙のレシートをアップロードしたり、添付シール記載のシリアル番号をWeb入力したり、その場で得点が付与されるインスタントウィンにおいても、手入力による手間がかかることも事実だった。

 AI購買証明を使うことで、応募の場所や時間のデータが分かる。飲用タイミングを把握することで、今後の効果的な販促考案に向けた参考値としての活用も期待できる。(小澤弘教)

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