ロングセラー探訪:神戸屋「サンミー」 発売50年、幅広い年齢層に人気

小麦加工 ニュース 2021.01.22 12174号 01面

 【関西】神戸屋の「サンミー」は今年で発売50周年を迎える、ロングセラーかつ関西を代表するご当地パンだ。同品は“関西のソウルパン”ともいわれ、関西圏を中心に幅広い年齢層から人気が高い。しっとりとしたデニッシュ生地にクリームを包み、ビスケット生地をトッピングして焼き上げ、チョコを線描きした菓子パン。

 通常品に加えて季節限定品を展開しており、シリーズとしてはこれまで50種類以上を展開してきた。現在は、月間58万個を売り上げる同品だが、その発売日は曖昧という。

 発売当初のレシピは残っておらず、レシピの記録は1970年から。2代目社長の桐山利三郎氏が、ぜいたく品だった砂糖と進駐軍が食パンに塗っていたマーマレード、当時豊かさの象徴だったチョコレート–の三つの味を生かした日本人向けの独特のペストリーを作ろうと、戦後日本の復興と平和への思いを乗せて考案したという。これらを一度に味わえることから「三味(サンミー)」と名付けられた。

 また同社は現在、3月31日の「サンミーの日」に向けて、ツイッターキャンペーンを実施。2月上旬に抽選で20人にオリジナルサーモボトルが当たる。リツイートはすでに5500件を超える反響を得ている。(篠原里枝)

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