食品産業文化振興会、武川直樹氏が講演 リモート食事会での充実感

東京電機大学システムデザイン工学部デザイン工学科インタラクション研究室教授・武川直樹氏

東京電機大学システムデザイン工学部デザイン工学科インタラクション研究室教授・武川直樹氏

 日本食糧新聞社が主催する食品産業文化振興会は4月27日、講師に東京電機大学システムデザイン工学部デザイン工学科インタラクション研究室・武川直樹教授を迎えて「人が集う共食コミュニケーションの現在と将来~リモート食事会での充実感は?~」をテーマに東京・八丁堀の食情報館で開催した。コロナ禍で会合が制限される中、三密を考慮した完全Web講演・受講態勢で開催した。武川氏は、「共食(誰かと一緒に食事をすること)会話では話すこと・食べることが同時進行で行われ、共食下では相手を見ない(食事をしている)ことが許される環境にある」とし、「会話(話し手、聞き手)、食事とそれぞれの役割分担がほぼ均等になり、いずれも円滑に進む傾向にある」と語った。

 共食中は、視線・手・口の動作が通常会話時と行動が異なり、「口の中にある食物を片側に寄せて会話を続けるなどマナーより会話(コミュニケーション)優先であることが分かった」と説明した。「聞き手は、話し手が話しやすいように相づちを打つなどして話が途切れないようにしているが、共食時にもこの傾向が見られ、応答してから食べる行動が見られた」という。

 核家族化が進む現在、離れて暮らす親(高齢者)などと「Web環境などコミュニケーションツールを活用した遠隔共食により家族の共通の話題を話し合い、ストレスや健康障害などを誘引するといわれる孤食による弊害を改善する効果が望める」とした。(宇津木宏昌)

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