セレブ選手の起用にはリスクも…【世界の食品CM】

サブウェイの「カリ・フレッシュ・ターキー」

サブウェイの「カリ・フレッシュ・ターキー」

テニスのセリーナ・ウィリアムズ、サッカーのメーガン・ラピノー、バスケットのステフィン・カリー、そして、アメフトのトム・ブレイディと、豪華けんらんたるスポーツ名選手が軒並み登場するサブウェイ(SUBWAY)の「カリ・フレッシュ・ターキー(Cali Fresh Turkey)」のCM。しかも、ボイスオーバーは、バスケットボール殿堂入りをしている元NBA選手のチャールズ・バークレー。

サンドイッチを愛でているトム・ブレイディに、“Do you even eat bread?”(君、ほんとにパンを食べるの?)とステフィン・カリー。そこで、ブレイディは“Steph, it’s a commercial.”(ステフ、これコマーシャルじゃないか)と言う。CMであるはずなのに、なんだかよくわからないコメントでの締めくくり。なにしろ、トム・ブレイディは、炭水化物を制限しているからパンは食べないはずでなのである。

しかも、ラピノーは、米国社会の不平等に抗議して、試合前の国歌斉唱の際に片膝をついたり、胸に手を当てることを拒否したりしたことから、嫌国者の汚名を着せられている。そのため、YOUTUBEにサブウェイをボイコットする旨のコメントが視聴者たちから書き込まれている。

政治的な発言を活発にしている人をCMに使うのはリスクがつきもの。これだけのセレブ選手を登用しながら反発をあおったが、一方で話題にも上がった。ひょっとして、それが元々の意図だったのだろうか?(日食外食レストラン新聞 ニューヨークNY駐在記者・外海君子)

日本食糧新聞・動画版

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