京ヶ瀬豆腐まめ工房いとう、豆腐のデザート提案加速 納得いく味を追求
人気TV番組「人生の楽園」で紹介され、商品企画力と人間力で注目を集めた「京ヶ瀬豆腐 まめ工房いとう」の伊藤玲子店主。阿賀野市の自宅の一角に工房を設け、従来の豆腐とは一線を画す、デザートみたいなふわふわ食感の「手作りとうふ」でファンを獲得している。11月6日から朱鷺メッセで開幕する「フードメッセinにいがた2019」では、地域の企業商品とコラボしたレシピ提案を行う。
同社の商品ラインアップは、「手作りとうふ」230円、「はじっことうふ」180円、「三角油揚げ」150円、「薄揚油揚げ」90円、「とうふ揚げ(6個入り)」480円など。お菓子、デザート系では「おからかりんとう」400円、「おとうふケーキ」280円などを販売。スーパーひまわり阿賀野店や新潟伊勢丹でも取り扱う。
看板商品の「手作りとうふ」は、新潟県産大豆100%と天然にがりを使用。ぷるぷるふわふわで水分を多く含み、崩れそうなやわらかさが特徴だ。
また、2度揚げするため1時間に21枚しか作れない特製「三角油揚げ」など、自分がおいしいと思ったもの、納得のいく味を追求。その商品の可能性をさらに広げるレシピを次々に開発し、地域の小学校をはじめとした料理教室や自宅セミナーで紹介している。
伊藤氏は、主婦から豆腐店オーナーになった異例の人物。病気で廃業した義父の豆腐屋を継ぐかたちで、2012年に現在の店舗を設立、50歳を過ぎて豆腐づくりにチャレンジした。
義父が作っていた豆腐の味を目指す中で、どこにでもある商品とは別格の商品を生み出し、いまや料理研究家、あるいはケーキ職人に限りなく近づいている。
近隣の乳業メーカーとコラボした豆乳アイスにゆずこしょうや醤油と合わせた食べ方提案も好評。伊藤氏は「地元企業のコトヨ醤油醸造所の醤油の味と豆乳アイスはよく合うので、当店でも販売している」と強調し、フードメッセinにいがたでもこうしたレシピを提案する予定だ。(山田由紀子)