酪農・乳業新春特集:今後、供給力が最大の命題 11年度生乳生産は前年並みへ
2010年の酪農・乳業界は、猛暑により久しぶりに白もの牛乳類トータルで前年を上回る月が見られた。国産乳製品の需要も回復。10年スタート時には30万t近い供給過剰による需給ギャップが指摘されていたが、堅調な需要の一方で、夏バテで乳量が少なくなる牛が出るなど、一転して約16万5000tの供給不足となった。特に過剰気味だったバターの在庫は大幅に圧縮し、年末にはひっ迫気味となった。こうして、牛という生き物を根幹とする産業のため、気候要因などに左右され1年で大きく様相を変える酪農・乳