家庭用マーガリン業界、バター代替品浸透 酪農基盤・国家政策の課題浮き彫り

乳製品 ニュース 2011.10.24 10566号 01面
売場ではバターが欠品し、マーガリンの置き換わりも見られ、バター不足の要因を説明する用紙を張り出すところも(10月20日、千葉市内スーパーで)

売場ではバターが欠品し、マーガリンの置き換わりも見られ、バター不足の要因を説明する用紙を張り出すところも(10月20日、千葉市内スーパーで)

 マーガリン類と競合するバターの需給ひっ迫が深刻化してきた。国内在庫量が不足し、混乱を避けるため政府が年間輸入義務分(カレントアクセス)に上乗せして2000tのバターを追加輸入した。ただ、末端の売場を見ると、販売制限や品薄状態も散見される。乳業メーカーも前年の7~8割程度の供給しか見込めない中、出荷を制限。バター代替品としてマーガリン類が置き換わって売場に並んでいる。社会現象となった08年の混乱は避けたいものの、マーガリン類にとっては下期の需要増へ追い風となりそうだ。=関連記

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