家庭用マーガリン業界、バター代替品浸透 酪農基盤・国家政策の課題浮き彫り
マーガリン類と競合するバターの需給ひっ迫が深刻化してきた。国内在庫量が不足し、混乱を避けるため政府が年間輸入義務分(カレントアクセス)に上乗せして2000tのバターを追加輸入した。ただ、末端の売場を見ると、販売制限や品薄状態も散見される。乳業メーカーも前年の7~8割程度の供給しか見込めない中、出荷を制限。バター代替品としてマーガリン類が置き換わって売場に並んでいる。社会現象となった08年の混乱は避けたいものの、マーガリン類にとっては下期の需要増へ追い風となりそうだ。=関連記