ロングセラー探訪:ブルボン「ルマンド」 45周年迎え今なお進化

菓子 ニュース 2019.10.21 11958号 01面

ブルボンのクレープクッキー「ルマンド」は、1974(昭和49)年に誕生し、今年発売45周年を迎えた。独自に開発した製造技術・設備で、幾重もの繊細なクレープ生地と甘さを抑えたココアクリームの調和を実現。同社を代表するブランドとなり、今なお進化を続け多くのファンを魅了し続けている。

当時ヒットしたパッケージビスケットと同じ150円価格に設定。透明のプラスチックフィルム包装形態も受け入れられ、実質価値が高い商品として大ヒットを記録。発売以後、生産が追いつかず増産の連続で、生産設備を昼夜兼行で設置。その後の新工場建設へつながったという。

長年培った技術とブランド力を生かし、16年には同品を丸ごとアイスの中に入れた「ルマンドアイス」を発売し、冷菓市場へ初参入。業界の常識を打ち破り、価格帯に縛られない商品設計で高品質を追求。新需要を創造し大ヒット、市場全体の活性化にも貢献した。

進化は続く。今年10月には、個食性や携帯性に優れた新形態「ひとくちルマンド」を発売。従来よりもギュッと詰まったクレープ生地を手につきにくいチョコレートで包んだ一口サイズ。利便性に優れたチャック付きパウチ形態で持ち運びしやすく、いつでもどこでも手軽に食べられ、新たなファンも獲得している。(山本大介)

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