DgS各社、食品強化を推進 SMと内食争奪戦激化

小売 ニュース 2021.01.20 12173号 04面
伸長する食品を強化のウエルシアHD

伸長する食品を強化のウエルシアHD

 ウエルシアホールディングス(HD)やツルハホールディングス(HD)などのドラッグストア(DgS)各社は、食品カテゴリーの強化を推進する。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要を獲得する狙い。生鮮品の導入店を増やすなど食品スーパー(SM)との内食需要をめぐって業態間競争がさらに激しくなりそうだ。(山本仁)

 ツルハHD、コスモス薬品の上期業績、ウエルシアHDの9ヵ月業績も好調で食品の伸びも貢献した。

 20年3~11月の21年2月期第3四半期累計決算で増収増益だったウエルシアHDは食品の伸長が好業績に寄与した。品目別の売上高で食品は1632億円、前年比14.8%増と最も高い伸び率だった。9月からGoToイートキャンペーンで外食が増えたため、伸び率が鈍化したものの、今後も食品カテゴリーに力を入れる方針だ。

 松本忠久社長は「グループシナジーを生かして食品を強化する。生鮮品もエリア状況によっては強化する」と12日の9ヵ月決算の説明会で話した。

 同社の池野隆光会長は「食品の取扱比率の高い企業が伸びている。各社は調剤併設と食品強化を進めており、多方面の競争状態に入ったと認識している。DgSとスーパーの垣根が低くなり、一つのまとまりとして大きなマーケットの争奪戦ととらえている」と指摘する。

 ツルハHDも精肉と青果の展開拡大や独自の商品開発を進めている。精肉と青果は改装店や新店に導入を進め、20年5月16日~11月15日(21年5月期上期)中に300店増加し、上期末で660店舗になった。

 新型コロナの影響で客のワンストップショッピングのニーズが高まり、導入店舗では売上げと客数の伸長に寄与しているという。精肉と青果は委託販売のため店舗作業を増やさず新しいカテゴリーを広げることで来店頻度向上につなげている。

 商品開発でも管理栄養士が監修した商品の第1弾として「管理栄養士おすすめナッツシリーズ」を昨年10月に発売した。同社の上期の食品売上高も1048億円、前年比11.1%増で、売上構成比23.1%だった。

 コスモス薬品の20年6~11月(21年5月期上期)決算は増収増益で、食品の売上高も2100億円、前年比14.7%増、売上構成比も57.9%と前年同期より1.4ポイントも増加した。

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