スープ市場、巣ごもり特需を新生活習慣につなげる 反転増から安定成長へ

調味 ニュース 2020.03.16 12026号 01面

即席スープ市場は新型コロナの影響による巣ごもり特需、トライアル購買増大を春の新生活習慣につなげる。2月末に受注が急増し、今は店頭販売も落ち着きながら順調に推移している。トップメーカーの味の素社がご飯食のリゾットを初めて紹介した「朝マグ」も好評。温暖化前提のマーケティングも主要企業で揃った。2年連続の異常暖冬の苦戦から回復し、安定成長に転じる。

味の素社は1200億円市場のシェア4割超を誇るが、2月末の受注は前年比倍増以上。3月初めからの店頭週販を2桁増に押し上げ、以後は1桁台の増収へ移っている。メーンユーザーの30~50代、近年特に消費旺盛な50代以上のシニア、男性といったライトユーザーでトライアルが進んだ。

3月はもともと新生活・新学期の商戦期。味の素は昨秋から「トマトのポタージュ」のご飯、チーズのトッピングを提案してきた。レシピの問い合わせを多く得て、トマトの成長を加速。今春は「コーンクリーム」のトースト訴求が中心。多忙な朝の簡単・栄養食という現代価値を浸透させる。特需を習慣づけに生かす。

市場の伸びしろはメーンでも35%、ライト30%といった低い購入率。強みも穀類や野菜が溶け込んだ健康感と明確だ。酷暑が予想される夏の冷製提案、カップ・フリーズドライの炭水化物・タンパク質具材の訴求、夕食へのシーン拡大といった新企画が春売場に出揃う。消費増税後の内食回帰、新型コロナの感染防止への健康体、抵抗力づくりも追い風にする。=関連記事6~7面(吉岡勇樹)

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