正田醤油、辛さ8倍の「タバスコしょうゆ」発売 人気の辛味で万能提案

調味 ニュース 2020.07.20 12085号 03面
「スパイシーしょうゆPlus」、珍しい辛口醤油で口コミ拡散も期待できる

「スパイシーしょうゆPlus」、珍しい辛口醤油で口コミ拡散も期待できる

 正田醤油は8月から、タバスコブランド唯一の醤油で辛さ8倍の「スパイシーしょうゆPlus」を発売する。伸長する辛味調味料カテゴリーで濃口醤油ベースの汎用(はんよう)性、食塩分12%の低塩、スクイズボトルの使い勝手などを提案する。タバスコの認知度を強みに導入店が増えている。醤油に激辛人気を取り込み、売場の価値と収益を高める。

 「タバスコブランド スパイシーしょうゆ」は商標元と1993年に業務提携し、翌年発売したロングセラー。「Plus」はタバスコのオリジナルソース使用量を8倍にして8月7日から発売する。辛味志向の深まりに応える。

 ただ混ぜるだけでは溶け合わず、塩辛くなるだけといい、低塩ながら濃厚な本醸造醤油を選定。うまみ成分などで塩・酢カドを抑え、タバスコ特有の辛さと香りを引き出した。ソースより控えめで適度な辛味と塩味、豊かなうまみでさまざまな料理、食材の味わいを生かす。

 風味出しに唐辛子の発酵固形物もそのまま用い、独自技術で混合した。容器はPETになって開封後は要冷蔵だが、スクイズ(押し出し)方式。片手で扱いやすく、一滴単位で注げる。200mlでオープンプライス。

 用途は好相性のステーキやローストビーフといった肉料理、揚げ物、白身の刺し身などへのつけ・かけ推奨。パーティー向きの商品力をクリスマス商戦などで訴える。独自商品で味も良いと既存展開先の質販店のほかに量販、雑貨店などから採用が相次いでいる。SNS広告も計画。成功例をホテル・レストランなどの業務用展開につなげる。

 辛口の醤油も「スパイシーしょうゆ」がNBで唯一。タバスコをはじめとしたホットソースや一味といった粉末、用途を広げるラー油など辛味調味料の成長を醤油に導く。タバスコを使ったほかケチャップ、ピザソースの「グルメパートナー」シリーズの改良、強化にもつなげる。(吉岡勇樹)

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