ウワサの新店舗:「筑前屋×李朝園 西日暮里店」 やきとん店と韓国料理店がコラボ

2021.06.07 508号 10面
2つの店名が並んだネオン看板が目を引く

2つの店名が並んだネオン看板が目を引く

「串盛り」 748円(税込み) 筑前屋の看板メニュー、やきとん串5本盛り

「串盛り」 748円(税込み) 筑前屋の看板メニュー、やきとん串5本盛り

写真3 「ヤンニョムチキン」 638円(税込み)

写真3 「ヤンニョムチキン」 638円(税込み)

「サムギョプサル」 1人前968円(税込み) やきとんと一緒に本格韓国料理が味わえるのはうれしい(写真は2人前)

「サムギョプサル」 1人前968円(税込み) やきとんと一緒に本格韓国料理が味わえるのはうれしい(写真は2人前)

 ●利用シーン拡大に期待大

 ◇注目Keyword:2つの屋号を合体

 コロナ禍による苦境の打開策として、営業時間外や空いたスペースを有効活用して異業態を共存させる外食の「二毛作営業」が昨年、注目を集めた。この二毛作営業の進化形といえる新タイプの店が、誕生した。4月にオープンした「筑前屋×李朝園」は、やきとん店と韓国料理店というまったく異なる業態を合体させ、2つの屋号を掲げて営業している。

 「筑前屋」と「コリアンダイニング李朝園」の社長は旧知の関係で、現在の厳しい状況を乗り越えようと互いに手を組み、2店のコラボが実現した。それまで筑前屋として営業していた東京・西日暮里の店舗をリニューアルし、店内は筑前屋の大衆酒場風の雰囲気を残した。一方で、看板は韓流の人気店を意識し、ネオン仕立てのつくり。メニュー構成は、筑前屋の料理が6割を占め、李朝園の料理は人気メニューだけを厳選した。

 同店は筑前屋のFC店という位置付けになるが、李朝園のセントラルキッチンから食材を仕入れている。また、李朝園は大阪を拠点に店舗展開していることからも、今回のコラボは東京進出という意味合いを持ち、李朝園にとってもメリットは大きいようだ。

 筑前屋を展開するカスタマーズディライトの広報によると、このコラボで「従来の酒場を超えて、一人飲みから家族連れの食事まで、さまざまな利用シーンの拡大が期待できる」という。実際、取材当時の5月現在はまだ緊急事態宣言下だが、同店の西原南店長は「看板を見て、興味深そうに店内をのぞいていく女性客や家族連れの方が多い。以前の筑前屋ではあまり見られなかった光景」と語る。

 ●店舗情報

 「筑前屋×李朝園 西日暮里店」

 所在地=東京都荒川区西日暮里5-14-9 ニューブリードビル1階/席数=72席

 【写真説明】

 写真3:李朝園の一番人気メニュー。スタッフが大阪の李朝園で調理研修を受けた。「李朝園のメニューはセントラルキッチンで用意した食材を使って調理するため、オペレーションの負担はさほど大きくない」(西原店長)という

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