焼肉特集:時代に刺さる注目店=元祖動く焼肉、回転・レーンの二刀流に進化 一升びん

2022.01.03 515号 03面
ボタンを押すとショーケースが開き、お好みの商品を取り出せる。皿の図柄で価格がわかるのは回転寿司と同じ。写真は特選松阪牛(1,300円・税抜き)。

ボタンを押すとショーケースが開き、お好みの商品を取り出せる。皿の図柄で価格がわかるのは回転寿司と同じ。写真は特選松阪牛(1,300円・税抜き)。

冷蔵ショーケースの中を肉やホルモンが回る。上は特急レーンになっている

冷蔵ショーケースの中を肉やホルモンが回る。上は特急レーンになっている

ホルモン、ハツ、焼きセンマイなど鮮度の高い内臓を堪能できる

ホルモン、ハツ、焼きセンマイなど鮮度の高い内臓を堪能できる

店舗の右側が回転焼肉席で、左側は通常焼肉席。もちろん回転焼肉席から埋まる

店舗の右側が回転焼肉席で、左側は通常焼肉席。もちろん回転焼肉席から埋まる

 レーン、配膳ロボと今や動く焼肉は珍しくなく、むしろ新店の主流になっている。だが、元祖動く焼肉は「一升びん宮町店」(三重県松阪市)の回転焼肉だ。誕生から21年もの時を経て、名古屋に回転焼肉の「一升びん名古屋則武新町店」が初登場。レーンも併設した二刀流動く焼肉だ。

 ●120皿が回る様子は「肉の遊園地」

 回転焼肉とは、回転寿司の焼肉版だ。7℃以下に設定されたショーケースの中を肉やホルモンが常時120皿(60品)ほど回っている。松阪牛の希少部位からマメ(腎臓)、コリコリ(動脈)、牛トロ(膵臓)といった希少ホルモンなど1962年創業の松阪牛・ホルモン焼きの老舗焼肉店ならではの品揃えの商品が回転する様子は「肉の遊園地」と表現されるほどの楽しさだ。

 元祖回転焼肉の「一升びん宮町店」をはじめ「名古屋則武新町店」など6店舗を運営する淺井和夫アイ・エス・ビー社長は、「宮町店のオープン時(2000年)は回転寿司の全盛期。面白い店にしたいと思って回転寿司を参考にした。大きな話題となってファミリー客獲得に成功した」と当時を振り返る。そして、今回満を持して名古屋に初登場させたのは、「希少部位が多いため、まず商品の実物を見てほしい」との思いからだ。その思いは、来客者に伝わり、まずは回転で商品を選び、追加注文はレーンでという流れができている。

 「一升びん」グループは三重県、愛知県に14店舗を展開。21年10月に「名古屋則武新町店」がオープンし、11月には「名古屋名駅店」もオープン。こちらはコース専門の高級焼肉業態だ。高級業態からカジュアル業態まで、名駅界隈の焼肉は「一升びん」が熱い。

 ●店舗情報

 「一升びん名古屋則武新町店」 経営=アイ・エス・ビー/店舗所在地=名古屋市西区則武新町3-1-17イオンモールNagoyaNoritake Garden内/店舗数=14店舗(一升びんグループ)/開業=2021年10月/坪数・席数=52坪・70席(20ロースター、うちIH併設8)/営業時間=11時~22時(回転焼肉は15時~17時休止)/平均客単価=3,400円/1日平均集客数=平日210人、土日祝330人

 ●愛用食材・資材

 「SPRD(IH併設型)」 シンポ(名古屋市名東区)

 無煙ロースーターにIHを併設した特注品。焼肉だけでなく同時に「すき焼き」「もつ鍋」も楽しめるハイブリッド型。「松阪牛のおいしさを堪能してほしい」(淺井社長)との思いから導入した。「宮町店」でも導入されている。「則武新町店」は、緊急事態宣言解除後、間もない開店のため現在、IHを活用したコース、メニューを模索中だ。