数字で読み解くフードサービストレンド:2021年デリバリー市場規模は前年比27%増
●2021年1~12月計のデリバリー市場規模は、前年比27%増、約7975億円の見込み
2021年も20年に引き続きデリバリーが爆発的に拡大しました。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス「CREST(R)」では、レストラン業態(小売店、惣菜・弁当店、自販機、社員食堂、学生食堂を除く。宅配ピザを含む)におけるデリバリー(出前)市場規模は、20年に前年比50%増で6264億円でしたが、21年(1~12月計)に約7975億円になる見込みで、前年と比べ27%程度増加することが見込まれます。19年比では91%増とコロナ前の2倍近くの規模となります。売上げに占める比率は、19年までは3%程度が続いていましたが、20年には6.5%と倍増、21年には9.4%程度となりそうです。
地域別では、首都圏、北海道が特に高い比率です。外食・中食市場が少しずつ回復しつつありますが、デリバリー増加のトレンドは継続が見込まれます。デリバリーサービスの対象地域が全国規模で拡大し、デリバリーチェーンも店舗数を急増させています。
デリバリーのインフラが整い、これまで利用できなかった消費者が利用するようになったことが、デリバリーが定着・増加し続ける下地となるでしょう。今後もデリバリーを継続、強化していくことが飲食店には重要となるでしょう。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)