寿司ネタの最新情報 天然物に迫る養殖 アナゴの80%は韓国物
次に穴子。現在総使用量の八〇%は韓国物(活、冷凍を含む)、穴子一〇六九円、冷凍物七五四円、冷凍穴子は全て開いた物で生より高い。穴子は昔は日本各地で穫れ、それぞれの浜の特徴があり各店の特徴がよく出ていた。
私見だが新富ずしの煮穴子は絶品と思う。店主と話したところ韓国物の同じサイズを使用すると煮冷めたとき硬くなるので常盤沖から駿河沖の物を使用しているとのことで、この煮法はここだけではないかと思う。貝類は全国でそれぞれの特徴を出している。
ホッキ貝も二〇年程前までは関東ではほとんどすしには使われなかった。北海道、三陸当りまでであったが交通の発達と人の交流の中からの現象と思う。冷凍物はカナダ、アメリカ、韓国から輸入されている。ホッキ貝八五〇円、冷凍物一三〇〇円~二〇〇〇円(冷凍物は全てムキ身)。赤貝も大半は中国、韓国物、赤貝一一五三円、冷凍物赤貝三〇〇〇円~六〇〇〇円(生はカラ付き、冷凍はムキ身)。ホタテ貝三五九円、冷凍一三六九円、ミル貝三八九五円、冷凍二九二七円、冷凍物はグイダックといい北米で獲れる大ミル貝で味は大味、色も内地物程白くない。冷凍物は米国が不漁で例年より高い。
アワビ三二五三円、冷凍アワビ二三七二円。これはほとんどがオーストラリア、カナダ物。一般店で使用しているアワビは南米産のロコ貝(二一六三円)と呼ばれるもので正確にはアワビでない。とり貝も現在は韓国産が主体で、二五二八円、冷凍とり貝一八三一円、たいら貝一一八一円、冷凍物貝柱三八三六円(貝柱のみにつき高い)。