三洋電機、中小向けクックチルシステムを新発売
三洋電機(株)(東京都文京区、電話03・5688・6035)は、HACCP対応の中小向けクックチルシステム(冷水式)を新発売した。六年前から同社が手掛けていたアメリカ・グローエン社のクックチルシステムは三〇〇〇食以上だったため、一万五〇〇〇件の市場といわれる日産五〇〇~三〇〇〇食の中・小の大量調理施設をターゲットに国産で開発したもの。
システムは調理用ケトル、充填包装機、氷水冷却機からなり、参考システム価格は二五〇〇万円、12月から受注生産を開始する。
システムの主な特徴は、中小規模対応の冷水式システムでは業界トップクラスのメニュー対応力があり、液状調理はもちろん、固形調理も可能。自社開発のモニターレコーダにより、信頼性の高いHACCP管理が実現できる。食材の接触部分はもちろん、充填経路もサニタリー仕様で、分解、清掃が容易。大量計画生産のコストメリットに加え、キッチン(料理の二次加熱・サービスに必要な機器をそろえた出先の各厨房)の軽装備化が図れるため、投資回収効率(ROI)が向上する。