料理人私の健康法(2)「鴨川」銀座店・鈴木 良二調理長 “無駄歩き”

1998.02.16 146号 23面

休みは月一回。もっと休みたいが、休日は、料理人の会や団体の事務的仕事のため潰されてしまうという「鴨川」銀座店の鈴木良二調理長。

料理を作る者が健康を害していては料理人の恥、と「最近は意識して食事をキチンととるようにしています」。

三度の食事が健康の源というわけだ。若いころはかなり気ままな食事をとっていたが、結婚を機にタヅ子夫人の手料理を楽しむ。

「うちでは自分で料理をすることはありません」

献立は、すべて夫人まかせ。傾向としてオフクロの味的和食が多くなるが、時に中華野菜のターツァイやチンゲンサイを使った中華風味付けの炒め物や肉料理が入る。

また、昼は大好きな「利久庵」のそば。「毎日食べてもあきません。なぜかうどんは苦手です」。

体にいいスポーツをしたいと思いつつ、時間に追われる毎日。何かないかと思いついたのが「無駄歩きです」。

以前は駅から自宅までバスを使っていたが、できるだけ歩くことにする。徒歩二〇分。わずかだが、季節の移ろいを肌で感じるひとときだ。

このほか、はまりこんで二〇年になるビリヤードも、月一回だが息抜きに通っている。同業の仲間に軽い気持ちでついて行って以来、今ではプロにつき、かなり高度な技術を要求されるスリークッションを楽しむほどである。

「特別なスポーツはしないが、毎日の生活の中で楽しむこと」が、肉体的、精神的健康法につながっているようだ。

<鈴木良二調理長のデータ>日本料理「鴨川」銀座店(東京都中央区銀座三-四-一、大倉別館B1F、電話03・3561・0550)調理長/生年月日=昭和25年2月19日、魚座/血液型=O型/酒・たばこ=味覚に影響はないと思うがタバコは吸わない。酒は、若いころは飲まなかったが、今は日本酒を一日二合、季節に関係なく冷やがうまいという。好きな銘柄は〆張鶴、出羽桜など。

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