海外情報 健康ハンバーグ、マクドナルドがパテの中の脂肪分を10%にまで引き下げ
低カロリー・ハンバーガー“マックリーン・デラックス”がマクドナルド店頭で好評裡に売上げを伸ばしている。
アメリカでは年間三一五万㌧の牛肉が消費されているが、その四四%までがグラウンド・ビーフで、ハンバーガー用パテがその用途の主力である。
パテ中の二〇~三〇%の脂肪分を一〇%にまで引下げ、低カロリー化しながら、しかも美味しさを従来品に比し劣らなくする研究がアラバマ州オーバーン大学とマクドナルド社の産学共同研究によって進められた。
パテの粒子をより細くする。水分を加え、それを保持する有効な天然ガムの使用、HVP使用、特殊な食塩の工夫、など総合的な試みにより、上記目的を達成する技術が完成した。
マクドナルド社以外に、農務省の学童給食プログラム、ディズニー・ワールドなどでの使用バーガーにも採用が決まっている。
オーバーン大学はこの功績により、本年度の食品技術者協会の産業功労賞を獲得している。 (FT)