料理人私の健康法(15) 航空会館スエヒロ調理長・鳥井昭三さん

1998.09.07 160号 27面

自宅の前が警察という環境から小学・中学生時代まで警察剣道に励む。一見体力保持につながるかと思ったが「礼儀正しく、姿勢が正しくなったかといえばそうでもありません」とあっさり否定の鳥居昭三調理長。ただし楽しい思い出にはなったとか。

勤務時間は朝10時から夜11時過ぎ。「帰宅して風呂に入る毎日」だが、部下をかかえる調理長は風邪もひけない。

「少しおかしくなると、はちみつを溶かしたレモン水を飲む」

おまじない的習慣がすべてを解決してくれる。

時間があるとつい立ち寄るのが本屋。

「ここにはいろいろな情報が満杯。今を知るのに利用しています」

特に分厚いミセス向きの雑誌がお気に入りらしい。

ファッション、季節の器、盛りつけ方、色の流行など料理を創作する上で大いにヒントになるという。

「品の良いものには引かれますね。基本をきちんとふまえた上で崩したものには安心して楽しめます」

ファッションには一家言ある鳥居調理長。「洋服のコーディネートは一皿に盛る色使いと同じ」

スケジュールいっぱいの現在、「色」を楽しむのが唯一の気晴らしとなっている。

〈とりい・しょうぞう〉「航空会館スエヒロ」調理長(東京都港区新橋一‐一八‐一、Tel03・3502・3855)/生年月日=昭和23年7月31日、しし座/血液型=O型/身長・体重=一六七センチメートル、五五キログラム。二〇年前のジーンズが履けるほど体型は変わらず/酒・たばこ=酒の事始めは学生時代。料理業界に入り、毎日のように先輩に連れられ飲みに行くが、現在はたしなむ程度。たばこは身体に悪いと自覚するが、メニュー作成など気を集中するとき手放せず、ニコチンの少ないキャスターを一日一箱/食事=実家が割烹料理屋だったためなのか和食を好む。休みには好きな材料を買ってきて自分のための料理をする。残りは奥さんに回される/家族構成=有理子夫人、誠司君、愛犬のラブちゃん。

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