第11回’92全国すし技術競技大会、若手700人が腕競う
東京鮨研究会(事務局‐東京都台東区今戸二‐三七‐一〇、03・3875・2220)は12日、東京都台東区浅草のROXニューオータニ会館で恒例の「第一一回’92全国すし技術競技大会」を開催した。この大会は日頃熱心に修業に励んでいる若い人たちに発表の場を与え「自分の力を試させることで技術向上と人材育成に役立て企業の発展につなげよう」というもので、すし業界最高の技術・最大の規模を誇り、全国各地から約七〇〇人が選手として参加、日頃の腕を競った。
競技は東京鮨研究会の斉藤雅生会長、間根山貞雄実行委員長、岸田重利審査委員長をはじめ、全国すし研究会、東京鮨研りの会幹部、商社、報道関係者が見守る中、八部門に分かれて競われた。
制限時間二分の早食い競争では高橋啓さん(蕨店)が四〇個食べて会場を沸かせたが、技術部門では鮮やかな包丁さばきと芸術的な出来映えに会場のあちこちで溜め息がもれた。
技術部門の上位入賞者は次の通り。
〈笹切四種之部(鶴)〉▽一位‐高橋禎朋(五香店)▽二位‐尾崎正明(松戸駅前通店)▽三位‐神谷泉(上本郷店)〈同(剣)〉▽一位‐張江一春(五香店)▽二位‐吉田秀昭(不忍店)▽三位‐松下満(高根台店)〈同(石菖)〉▽一位‐小菅直正(柏西口店)▽二位‐奥田有広(千束通店)▽三位‐吉田秀昭(不忍店)〈同(自由)〉▽一位‐西古真樹(新松戸店)▽二位‐富樫龍慈(五香店)▽三位‐塩谷護(検見川店)〈早巻競技之部〉▽一位‐梶原温(蒲生店)▽二位‐原田賢二(稔台店)▽三位‐小川幸男(高根台店)〈早握競技之部〉▽一位‐高橋邦治(湖北店)▽二位‐松山勉(新松戸店)▽三位‐外輪好明(五香店)〈巻物折詰之部〉▽一位‐大部政志(検見川店)▽二位‐平野善男(本店)▽三位‐太田真(三ノ輪店)〈巻物五種之部〉▽一位‐中谷圭呂(錦糸町店)▽二位‐小田崇次(南千住店)▽三位‐高良淑和(五香店)〈江戸前盛込之部〉▽一位‐近藤武彦(松戸西口店)▽二位‐高橋邦治(湖北店)▽三位‐塚本覚(蕨店)〈刺身盛込之部〉▽一位‐金沢隆雄・佐々木隆組(池之端店)▽二位‐仲真良之・田中弘治組(千束通店)▽三位‐下重正法・川村芳徳組(国際通店)(店舗名のみは金太楼鮨)