飲食業界のアイドルを探せ(11)「南部亭」平沼明子さん

1999.03.15 174号 11面

宝ジェンヌのようなキリリッとしたたたずまいが、クラシカルな店内でひときわ際立ってみえる。見とれていると、笑顔で席に案内してくれる。

フランス料理の「南部亭」でホールを切り盛りする平沼明子さん(28)はアルバイト歴三年目。国際線のスチュワーデスを目指していたという彼女は職歴も華やか。

大手企業のPRレディーや秘書、オーストラリアではワーキングホリデーで船の添乗員もつとめたことがある。

アメリカンクラブのメーンダイニングにいたころは、英語が日常語だ。

店の場所がら外国人の客も多いが、彼女の顔を覚えていて来るリピーターも多い。

‐‐性格もすごく明るいですね。

「スチュワーデスの勉強をしていたとき、『あなたはものをはっきり言うから国際線向き』といわれたんです。人といるのが好き。お風呂も友達と一緒に入ります」

‐‐この店で楽しいことは。

「お客さまに感謝されること。直接お声をかけていただく方もいて、いい時間を過ごしてもらったと思える。あとメンバー同士のチームワークがうまくいったときかな」

‐‐大変なことは。

「料理やワインのことを聞かれたとき。詳しいお客さまが多いんです。そのつど、厨房に聞きにいってます」

‐‐将来の夢は。

「自分の店をやりたい。カウンターバーがあってお客さまとのコミュニケーションを大切にできるような。女友達三人と計画しています。だからお店を経営体として見て将来の参考にしています」

◆平沼明子=昭和45年東京都杉並区生まれ。店の営業日は毎日勤務。趣味はお酒を飲むこと。

◆「南部亭」(東京都千代田区日比谷公園一‐二、Tel03・3591・1023)

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