ラーメン専門店「面愛面」が中国進出、1日客数1400人も

1999.12.20 194号 6面

中国・北京の繁華街として知られる王府井は建国五〇周年を機に華々しく装いを改め、多くの老若男女で賑わっている。この一角で、日本のラーメン専門店として話題を呼んでいるのが面愛面。

「いらっしゃいませ」と威勢のよい声に迎え入れられた店内は、ラーメン店というよりファミリーレストラン風。「新しい味を知ってもらうには、より具体性を持たせなくてはいけません」(鮑杰英店長)と、メニューには写真を入れてわかりやすくしてある。内容はラーメン一〇品、小皿料理一一品、飲料七品と実にシンプルだ。

人気上位は骨湯拉面(八元。一元は約一三円)、排骨拉面(一五元)、雪菜棘面(一二元)などだが、子供用として人気のあるのが児童套餐(一二元)。

価格的には、一般の中国麺が三・五元に比べ決して安くはないが、「当店自慢のスープと麺、吟味した野菜などの食材、徹底した衛生管理、それと中国ではみかけない日本式もてなしのサービス法、これらはどこにもひけをとらないと自負しています」と胸を張る。確かに北京っ子にとって鮮度一〇〇%の店である。

東京国際貿易(株)グループ、京日集団が面愛面一号店を北京に出店したのは一九九五年5月。王府井は二号店に当たり、このほかFC三店をチェーン化し、11月にはさらに一店がオープンする。

開店当初、日本の味を浸透させるのは容易ではなかったが、客から客への口コミで次第に知名度をあげている。王府井店も当初は苦戦を強いられたが、店前のデパート「北京百貨大楼」のリニューアルオープンと、地元紙で同店使用の骨湯がコラーゲン豊富なスープと報道され、一挙に評判をあげた。

北京の繁華街・王府井を訪れるのは北京っ子だけではなく、地方からの観光客が半分を占め、「現在は北京を中心に出店しているが、今後少しずつだが地方出店数増加も考えている」という。日本の味とサービスがどこまで受け入れられていくか楽しみだ。

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