東京コールドチェーン「ブランチハウス」チェーン展開本格化
(株)東京コールドチェーン(神奈川県川崎市、044・855・2579)は働く女性・単身世帯の増加や高齢化社会到来をにらみ、レストラン機能と惣菜販売機能を併せ持つ新業態店「ブランチハウス」を本格チェーン展開する。
「ごちそう工房」をキャッチフレーズに、すでに昨年11月に青葉荏子田店、同12月に仙台店を開店、3月には青葉台店をオープンさせる。
全店を横浜・川崎地区の住宅立地とし、主婦がターゲットの地域密着型店舗。これを足場に将来的にはホームパーティーや月極めメニューによる宅配などを行い、三年間で一〇店のチェーン化を見込む。
一号店の「ブランチハウス青葉荏子田」は、前身のベーカリーレストラン・サンマルクを「これからは煮炊きをしない時代がくる。住宅地で求められているのは惣菜店。今まで蓄積したノウハウを生かした店舗展開にチャレンジしよう」(宍戸正雄代表取締役)と業態転換したもの。
店内はレストラン風にしたオープンキッチン。三〇席のイートインができる客席を置き、明るさを強調する。ショーケースには約八〇アイテムの惣菜、サラダ、デザート、焼き立てパンを並べ、必要量をセルフサービスで持ち帰り容器に盛る。これをレジで重さを量り支払いをするシステム。
価格は一〇〇g当たり約一五〇円。このほかソフトドリンクやアルコール類も置く。持ち帰りだけでなくその場で食べることもできることから、近隣主婦の憩いの場としてにぎわっている。
メニューは、ごはん、味噌汁、漬物などを柱に据え、専従の料理人、ベーカリースタッフによるメニュー開発をする。そのため、専従の「つけもの名人」を置き、新しい形の漬物を提案していく。
また、好評だった正月の「おせちバイキング」(二〇〇〇円)に自信をつけ、和の料理に欠かせない「漬物バイキング」などの仕掛けももくろみ、「一日に一回といわず、何回でも足を運んでもらえる店」にしていきたいという。
〈ブランチハウス青葉荏子田〉▽所在地=横浜市青葉区荏子田三‐二四(045・902・0309)▽敷地面積=約四〇〇坪▽建坪=約一〇〇坪▽駐車場=三〇台▽従業員数=一三人▽客層=八割が四〇~五〇代の主婦▽来客数=一日平均三四〇~三五〇人▽客単価=八〇〇~一〇〇〇円▽メニュー=常時八〇アイテムを置くが、今後さらに増加させ、特に和惣菜を強化する。きんぴら、干し大根、ゼンマイ、ヒジキ、ハンバーグ、唐揚げなどが人気▽年商目標=一億円