定番ヒット惣菜&弁当図解テクニック(11)あんかけ編

2001.02.05 221号 12面

あんかけ商品の売れ筋はサバやアジのあんかけである。

夕方におかず商品としてタイムリーに陳列し、出来立てで温かいとよく売れる。

あんかけの調理ポイントは次の通りだ。

(1)冷凍食品(魚)を揚げてあんをかけるよりも、フレッシュの切り身魚にきちんと天ぷらの衣をつけて揚げて、甘酢あんをかけた方がおいしくてよく売れる。サバのあんかけは売れ筋だが、サバはノルウェー産のものでないと売れないので要注意。

(2)あんかけ商品でサバの次に売れるのが揚げだし豆腐だ。豆腐は木綿がベスト。最近は軟らかい揚げだし豆腐が売れているので、水抜きはしなくてよい。

(3)甘酢は酸っぱくないものを選ぶこと。酸っぱいと売れない。また、たれは、ある程度濃度をつけて、たれないようにすること。

(4)白身のフライもあんかけになるので一度試してみる価値がある。

(5)野菜類を彩りよく添えると高級イメージを訴求できる。

◆サバのあんかけ

●材料(一パック分)

サバ(一尾)、塩(少々)、コショウ(少々)、天ぷら粉(二〇〇g)、卵(一個)、水(二七〇cc)、あんかけ甘酢(五〇cc)、玉ネギ(五g)、ニンジン(五g)、ピーマン(一g)

●作り方

(1)サバを斜め半分に切り、塩、コショウをふる。

(2)天ぷら衣を少し濃いめに作る。

(3)サバに小麦粉、天ぷら衣をつけ、一八〇度Cの油で揚げる(約三分間)。

(4)トレーに盛りつけ、熱いうちに甘酢あんをかける。

(5)千切りのニンジン、玉ネギ、ピーマンを油でさっと揚げ、トッピングする。

●応用のヒント

あんかけ豆腐、白身魚あんかけ、アジ天ぷらのあんかけなどあるが、いずれも夕方のおかず商品なので夕方のピーク時に合わせてタイムリーに陳列する。小分けパッケージにして個食対応にすると単身者に受ける。

揚げ立てにあんをかけると味がよく染みておいしい。サバなどは食べやすく裏側に切れ目を入れておくのも一法。

◆あんかけ焼きそば

●材料(七パック分)

焼きそば(一kg)、野菜(キット五〇〇g)、キャベツ(二五〇g)、ウズラ卵(七個)、たれ(キット七五〇g)、紅ショウガ(二〇g)

●作り方

(1)ホットプレートを温める(三〇〇度Cまで上がるもの)。

(2)鍋に油を熱し、焼きそばを入れ、きれいな焼き色をつける(焼きそばはほぐさない)。

(3)焼き色がついたらひっくり返し、反対側も焼き色をつける(焼きそばはしっかり焼き色をつけておくと、あんをかけたとき麺がのびない)。

(4)あんかけキットの野菜とたれをお湯で温める。

(5)キャベツは炒めるか油で揚げる(ほどよく水分がとび、甘みがでる)。

(6)ボールに具材を入れ、混ぜ合わせる。

(7)焼き上がった麺をトレーに入れ、あんをほどよくのせ、たれをかける。

(8)ゆでたウズラの卵と刻んだ紅ショウガを彩りよくのせる。

●応用のヒント

そばの代わりにうどんでもよい。風味づけに花かつおをかけると和風味に仕上がる。

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