最新アメリカフード情報 日本風炒め物の冷食登場
冷凍食品といえば、アメリカは世界に名だたる先進国。ミックス・ベジタブルなどの素材の冷凍野菜から、一パックに主菜(肉、魚)からつけ合わせ(野菜、芋、パスタ、米料理)までセットされたフローズン・ディナー、いわゆるTVディナー、ケーキ、ピザというあらゆる食品が冷凍食品として手に入る。
しかし、最近のヘルシー志向、食品にたいする意識改革などで、冷凍品よりは新鮮なものを選ぶというアメリカ人が多くなっているように思う。特に野菜の場合はその傾向が強い。ニューヨークに関していえば、デリと呼ばれる小さな食料品店は二四時間営業のところが多く、家のフリーザーを頼らなくても、基本的な野菜や果物は、いつでもどこでも買えるという状況がある。
冷凍食品を作る会社としては、これよりもさらにお値打ちのものを考え出さなければ売れない。ひとつのキーポイントは、ヘルシーである。そしてヘルシーをふまえたうえでのグルメ。
「バーズ・アイ」ブランド(カリフォルニア)の、「インターナショナル・レシピ」というシリーズは、ヘルシーでアメリカ人にとって新しい味の冷凍食品を、外国の味付けで紹介している。
日本の味としては、炒め物が二種類。いずれも野菜はブロッコリー、サヤインゲン、玉ネギ、ピーマン、マッシュルームなどの彩りのよいミックス野菜、約二八〇㌘。味のベースはどちらも醤油。粉末調味料がパックで別添になっているタイプと、野菜に調味料とバターが直にまぶさっているタイプ。電子レンジで調理するには後者のほうが便利。いずれも一パックが三人分で一㌦九九セント(約二五〇円)。