今年注目の店:ハイアット直営レストラン「六本木ヒルズ」に注目 八百久美子氏

2003.01.15 264号 7面

昨年は丸ビル、カレッタ汐留など、大型商業ビルが相次いでオープンしたが、今年の注目は何といっても「六本木ヒルズ」。なかでもグランドハイアット東京は、ハイアットグループが運営する国内では二つ目のホテルだ。VIPも待遇できる総合ホテルだが、レストラン九店舗(九八一席)はすべて直営。近年、ホテルはレストラン部門を縮小し、テナントや別会社で運営するなどして力を入れなくなってきた。その中ですべて直営というのだから、無謀ともいえる挑戦だ。

しかし新宿のパークハイアットホテルの「ニューヨークグリル」は、八年たった今でも予約が難しいほどの大成功を収めた。今回もハイアット本部のFBディレクターとそのスタッフたちが、世界中のヒットや新しいもののノウハウをかき集め、総力をあげて臨んでくる。内容は明かされていないが、関係者は「ニューヨークグリルのような衝撃的な話題のレストランになるはず」と話している。

しかもその核になりそうなのが、大型のフレンチレストラン(二階・二五〇席、屋外テラス席含む)やグリルハウス(六階・一八八席、同)というのだから、奮っている。ちなみに、すしと日本料理店のデザインは、スーパーポテトの杉本貴志氏がプロデュースしている。

ハイアットは、ホテル経営でもいい数字を出している。世界中から経験あるスタッフを集めており、どんなレストランが誕生するのか大いに楽しみである。

◆八百久美子(やお・くみこ) (有)八百久美子事務所代表取締役 東京YMCA国際ホテル専門学校卒業後、丸の内ホテルで一八年間にわたりマーケティング、企画など担当。昭和60年八百久美子事務所を設立し独立。ホテル・レストラン関係のコンサルティング、執筆、講演など活躍。東京YMCA国際ホテル専門学校講師、西武文理大学非常勤講師、日本国際観光学会会員、レジャー産業研究会会員、西早稲田ホテル研究会主催など務める。

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