居酒屋繁盛店メニュー紹介:神戸・にっころや本店「とり米しゅうまい」

2003.08.04 271号 13面

学校の教室にあったいす、メニューが書いてあるのは黒板…、と懐かしい雰囲気が漂う「にっころや本店」。地酒、焼酎の充実したこの店で、新しくお目見えしたメニュー「とり米しゅうまい」が人気を呼んでいる。シュウマイの皮の代わりにもち米を使った、店の人気メニュー「お米のしゅうまい」の新しいバージョンだ。

「中身は鶏肉のミンチに椎茸、ホタテ、玉ネギ、それに大葉と梅肉です。味付けは塩がベース」と店長の炭谷真司さん。このあんをまるめて、少し水で戻したもち米をまわりにあしらってから蒸す。出来上がったシュウマイは、ワサビと梅肉を添えて提供する。「夏向きのさっぱりとした味わいに仕上げています」と炭谷さん。そもそも、とり米しゅうまいは、女性用のコースメニューのひとつだったとか。

「それまでコースでは、お米のしゅうまいを出していたんです。でも、ボリュームのあるコースの最後に、豚肉を使ったお米のしゅうまいを出すと、女性には食べ切れない人がいるんですね。そこで、鶏肉を使ったバージョンを作りました」と炭谷さん。

単品メニューとなってからは女性はもちろん男性にも人気。新たな看板メニューになっているという。

◆にっころや本店(神戸市中央区加納町三‐一四‐一九、電話078・232・3690)営業時間=午後5時30分~11時30分(日曜・祝日は5時~)

◆お店が勧める愛用食材 (株)海津屋の「氷見うどん」

シメのメニューとして人気なのが「富山の氷見うどん」(六五〇円)。これはメニュー名そのままに、富山県・海津屋の「氷見うどん」を使っている。気温差の大きい富山に育まれた、伝統的な手延べ・手打ちの技術による氷見うどん。「細い麺なのに、もちもちとした食感でコシがある」のが大きな特徴だ。

神戸では、氷見うどんを出している店は、あまりないため、このうどんをお目当てに来店するファンもたくさんいるとか。ここでは温かい汁麺、冷たいつけ麺の両方から選ぶことができる。のどごしが良く、さっぱりと食べられるため、二杯、ときには五杯ぐらい食べてしまう人も。店の二階の、カクテル中心の「BAR道中」でも、このうどんは人気だという。

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