am/pmのカフェ「ap Style」2号店オープン
(株)am/pmジャパン(東京都千代田区、電話03・5211・3666)は2月1日、横浜に新しく開通したみなとみらい線の新駅「日本大通り駅」構内の商業施設全体をプロデュースし、改札内にキオスクタイプの「ampm(売店)」、コンコースに通常の「ampm店舗」とダイニングカフェ「ap Style(エーピースタイル)」の三店を同時にオープンした。
ap Styleは「くつろげる食の空間」をテーマに、鮮度にこだわったコーヒー、ツーオーダーのサンドイッチ、店内焼成のベーカリーなどを提供。昨年10月オープンの実験店(東京都千代田区のam/pm本部に隣接)に続く二号店だ。
同社では九九年からコンビニ店舗、セルフ給油コーナー、レストラン、薬コーナーなどを同一敷地内に備えた広域対応型複合店舗「デリスタウン」を東戸塚、大宮、品川などで展開。〇七年10月までに三〇店舗の出店を計画しているが、既存のデリスレストランでは、主菜、副菜、ソースなどの食材を個別レンジ解凍調理し盛り付ける「シングルアッセンブリーシステム」を採用しており、ピーク時のスピード対応が課題だった。
そこで、ap Styleでは従来の方針を一新。設計、デザイン、メニュー内容から、調理方法も客の前で調理、盛り付けを行う「クイックオペレーションシステム」に変更した。レンジは置かず、温め用の小さなオーブン、カレーパン用フライヤー、ベーカリー焼成用オーブンなど厨房設備と人件費に大幅投資し、作業性、一品当たり粗利益、集客力向上をめざす。
ap Styleは今後、デリスタウン内へのフィードバック展開や単独出店も計画しており、「カフェタイプ」だけでなくメーンディッシュを充実した「フルミールタイプ」レストランの開発も進める意向だ。
日本大通り駅は神奈川県庁や横浜地方裁判所などが集まる官庁街に位置し、平日はオフィスに勤める人、また週末、祝日には横浜球場など人気スポットに集まる人々の利用が見込まれる。
同社デリスタウン事業部の小堀久紀マネジャーは「現在の目標日商は四〇万円。しかし今後3月、4月の定期券買い替え期を経て駅利用者は一気に増加し、加えてプロ野球の開幕、花火大会などのイベント開催時には大混雑が予想される。われわれの作業もより効率化、テンポアップが求められる」と語る。
一方「コンコース内という立地は駅利用者以外の集客が問題。今後は周辺サラリーマンのランチ利用につなげることが大きな課題。セットメニュー提案などを検討したい」(小堀マネジャー)としている。
◆店舗概要
「ap Style」2号店(横浜市中区日本大通九番地先地下一階、電話045・227・7456)店舗面積=一八七・一平方メートル/客席数=七〇席(禁煙四八席・喫煙二二席)/客単価=六〇〇円/目標日商=四〇万円/営業時間午前8時~午後8時、無休
○出来たて・手作りにこだわる
コーヒーは、豆の鮮度にこだわる新製法で焙煎したての豊かな香りと味わいをキープしためいらくの「IFCコーヒー」を採用。飲み口はやわらかく後味すっきりで、サンドイッチにもスウィーツにもよくあう(S一七〇円)。フードで人気は「apドッグ」(二五〇円)や、店内で揚げる「エビカツサンド」(三八〇円)。
元コンビニ・スーパーバイザーの小堀マネジャーいわく「コンビニと違うのは、自分たちで作り育てる商品なだけに愛着がわいてわいて、売れなくても容易に切り捨てる気になれないこと」(笑)。
○全面ガラスでオレンジ色のイス
茶色のレンガが使われ温かみある店内。レンガは、日本大通り駅の建築デザインにも多用されておりイメージの統一感がある。
中央のテーブルにはスタイリッシュなオレンジ色のイスを設置。二面の壁は取外し可能な全面ガラスで、地下ながら開放感があり明るい。
サンドイッチは専門店のパンを使用しツーオーダーで軽く焼き上げ提供。パンと具をセパレートし、フレッシュ具材は冷たいまま、温かい具はパンとともにオーブンで温め、はさみ直してソースで仕上げる。