ロイヤルホールディングス、05年12月期連結決算は増収大幅減益に

2006.04.03 312号 4面

ロイヤルホールディングス(株)(本社=福岡県博多市、東京本社=東京都世田谷区、電話03・5707・8813)の05年12月期連結決算(連結子会社17社、関連2社)は、売上高1015億3300万円(前期比1・0%増)、経常利益50億1400万円(同18・5%減)、最終益39億9500万円(同30・7%減)と増収大幅減益となった。外食事業の「ロイヤルホスト」の不振と、昨年7月からの持ち株会社移行に伴う費用負担が利益を圧迫した。

業態別営業利益は外食17・7%減、食品1・9%減、機内食1・9%増、ホテル5・7%増で、全社ベースでは0・8%減で着地。外食の中核であるロイヤルホストの売上高は528億円(前期比31%減)で、既存店の平均来客数は前期比4・4%減、客単価は同0・6%減、売上高は同4・1%減と来客数の伸び悩みが売上げを下げた。

ロイヤルホストは、同業態に先駆けて無添加メニュー、低アレルゲンメニュー、食材の原産地表示などを行って顧客満足度を高めている。併せて、地域分社で地域の嗜好に合わせたメニューの導入、既存ロイヤルホストにベーカリー、焼き肉、豚カツなど専門店を併設した複合店舗のモデルを構築するなど多様化した消費者ニーズに対応した。

低調が続いていた機内食事業は、航空会社の国際線旅客数が堅調に推移し、機内食搭載の便数の増加や新規受託の獲得、休止路線の復活もあり、売上高は2億円増の63億7000万円、営業利益11億8000万円を上げた。全店黒字で好調なホテル事業は、全国に13の「ロイネットホテル」を展開、売上高63億円、営業利益10億6000万円を上げている。

今井明夫社長は「05年度はロイヤル50年の節目の年であり、4月には江頭匡一創業オーナーが逝去、7月には商号をロイヤルホールディングスに変更、5ヵ年経営構造改革の施策推進の一環から持ち株会社制による6社に分社化し、中期計画を発表した」として、伊勢丹ダイニングやテンコーポレーションなどのM&Aが成功していることから、既存業態の基盤固めと並行してM&Aも積極的に展開していくことを示唆した。

06年度は売上高1120億円、経常利益53億円、最終益31億円を見込む。

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