各地で話題の野菜ラーメン:だいこんチャーシューメン「壱発ラーメン 八王子店」

2007.11.05 335号 3面

「体にいいラーメンを食べて元気になってもらいたい」を基本に、メカブ、山芋といったラーメン店では珍しい食材を使ったメニュー開発を行っている「壱発ラーメン」。中でも女性客から人気を集めているのが「だいこんラーメン」だという。

「だいこんラーメン」(650円)が生まれたのは約10年前。今もなお、1日約50食を売り上げるロングセラー商品だ。

同メニューのメーン食材である大根は、でんぷん分解酵素のジアスターゼを多く含んでおり、消化吸収に効果があるといわれる。だが、このジアスターゼは熱には弱いために、生で食べた方がいいという。

そのため同店では、生の大根を千切りにして水にさらしたものを、盛り付けの直前にごま油と酢をベースとしたドレッシングであえ、ラーメンの上にたっぷりとのせている。

特に、丼のふちに肩ロースを使った焼き豚の薄切りがズラリと並ぶ「だいこんチャーシューメン」(並950円)は、見た目のボリュームに比べ、大根の効果からか胃もたれせずに完食できると、女性ファンも多い。

スープは、化学調味料を使っていない豚骨ベースの優しい味わいだが、トッピングした大根と混ぜることにより、ドレッシングに使われているごま油の香ばしさが口の中に広がり、1つのラーメンで2通りの味わいが楽しめる。また、細めの縮れ麺のもちもち感と大根のシャキシャキ感のミスマッチも面白い。

同店では、「だいこんダブルで」というリクエストや、他のメニューに大根をトッピングするお客も多い。また、「酒を飲んだ後に食べると翌日なぜか調子がいい」と訪れるリピーターもいるという。

◆「壱発ラーメン八王子店」/経営=(有)壱発コーポレーション/店舗所在地=東京都八王子市台町1-17-8/1988年4月/営業時間=午前11時~翌2時/坪数・席数=7坪・17席/客単価=650~700円/1日来店客数=平日300~400人、休日500~700人/平均月商=750~800万円/スタッフ=常時3~4人

○だいこんチャーシューメン(並950円)

食材の決め手は、もちろん大根。北海道や東北地方で取れた旬の素材を使っている。「さっぱりとしてやや甘みがあり、生で食べておいしい」を基調に厳選。青臭さやエグミは感じられない。1日にLサイズの大根を5本以上使用している。

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