カラオケ特集・繁盛店 「ジョン万次郎」大型カラオケレストラン、VIP接待にも

1994.09.19 60号 9面

今年6月9日、東京・銀座八丁目の中央通りに面した一等地に、(株)榮太郎のカラオケ付き海洋パブレストラン「ジョン万次郎」五三店目がオープン。昨年、東京・信濃町に六〇〇坪の超大型店を出店して好調なため、都心の銀座進出となったもの。

銀座八丁目は最寄りのJR新橋駅と地下鉄の四駅で一日の利用人口が約一四〇万人といわれ、集客力のある街。新店は銀座ナイン(首都高速高架下)三号館二階で、三一〇坪、四二〇席。店内は大小和洋宴会個室一四室に最新DVカラオケを完備。従来同様、DJとエレクトーンの生演奏もあり、店内ではライブハウスの臨場感も味わえる。

ジョン万次郎は昭和48年に海洋パブレストランとして名古屋に一号店をオープン、57年に新宿店で東京に進出。当初はDJとエレクトーンの生演奏で売り出したが、61年に東京・巣鴨店にCDカラオケを設置したところ大好評。当時一曲二〇〇円で月に一台二〇万円を売上げた。これがきっかけで、他店にもカラオケを導入することになる。パブレストランが主業態で、他店と差別化を図る方法としてカラオケを導入した成功事例店だ。

銀座店のカラオケ料金は室料制となっている(信濃町店と銀座店のみ)。八~一〇〇人まで対応する個室すべての使用料は二時間四〇〇〇円に統一。カラオケ機器はビクターのVOCCSシステムで集中管理している。

場所柄、客層はサラリーマンで、男女比は三対二で男性が多い。平日は予約が二週間先までいっぱいだが、土・日は比較的空きがある。そこで、近隣のホテルに呼びかけ、結婚式など、集いの二次会利用の販促を計画中だ。

同店は都心で三〇~四〇人のカラオケ個室を備えていることが最大の武器。加えて料理も楽しめる。従業員数がアルバイトを入れて一〇〇人だが、調理人は三〇人余りを占める。

料理においては、レシピ、マニュアルはシステム化されているが、盛り付け、味のチェックは随時行い、高品質維持には特に注力。VIPの接待利用も可能である。

ランチはバイキングで一二〇〇円。夜のレストランパブはコースがメーンで二八〇〇円、三八〇〇円コースが主流。夜の客単価は歌って四〇〇〇円。月商は六五〇〇万円の売上げを見込んでいる。

◆「ジョン万次郎銀座店」=東京都中央区銀座八‐五、銀座ナイン三号館、Tel03・3575・9191

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