特集・デリバリーピザ 「イートインピザ」クリスピー路線に拍車で差別化
以前のクラストの流行はパンとクリスピが三年周期で交互に入れ替わていただが最近はデリバリピザの影響でピザの認知度が高まりユザの嗜好によるすみ分けが進んでいるイトインピザの専門店は近年のデリバリピザの斬新なメニ開発に刺激され以前よりも個性を色濃く打ち出す傾向にあるがそれらのほとんどはデリバリピザとの差別化を図るためクリスピ路線に走ている
デリバリピザは温かいままの保温を重視した配達を強いられるため保温効果の高いトピングとくにチズを大量に使うそのトピングを支えるためクラストにはどうしても頑丈なパンタイプが必要となる従てヘビなメニ特性は避けられないイトインピザはデリバリピザとは全く逆つまりデリバリピザではアイテム化が難しいクリスピクラストに注力しているわけだユザの反応についてはデリバリピザのパンクラストに慣れ過ぎているせいかクラストの薄さに関心を持つパタンが多く店側にとては差別化戦略にまず成功した格好だ
こうしたクリスピピザの取り組みで最近増えているのは生地づくりや平釜による焼成などすべての工程をオプンキチンで見せるパフマンスだそしてメニについてはヘルシ志向に乗たライト感覚なトピングがはやりつつあるノンチズノンソスでもフレシのままの野菜を豊富に乗せたデザイナズピザはその代表格だろうまたフルツやクリムをトピングしたデザトピザも増えているケキ感覚のホトデザトであるそれらは食後テタイムの一品として人気が高まりつつあり特に女性に支持されている
こうした傾向の急先鋒がピツリア・リストランテだ本場イタリアでも急成長しているカジアルレストラン業態で大衆的なピザをメニの主力とするレストランだ正統派レストラン大衆的レストランの中間に位置付けられどちらも新たに平釜を導入して展開するケスが多い国内でもイタメシブム時に繁盛した正統派レストランや大衆パスタ店が新たに平釜を導入してピザをメニの柱にする動きがあるがすなわちこれがピツリア・リストランテへの脱皮といえるだろう当然前者には顧客奪回後者には単価アプの狙いがあるそして注目したいのがそれらのクラストの薄さであるほとんどが超薄型で腹にこたえないクラストを目指している一度の食事で数種類のピザを楽しんでもらう意図があるためだ例えば前菜にノンチズのサラダピザメンにチズたぷりのピザ食後はデザトピザと場面に即したピザを沢山提案できるまたサイドアイテムも大いに楽しませることができるとしている
ピツリア・リストランテで脚光を浴びている店舗といえばピザラを展開するフシズが新たに始めたト・ザ・ハブス品川プリンスホテルで二四時間営業するスパゲテ&ピザパスタチンを展開する壁の穴が手掛けるブコ・デ・ムロなどが挙げられるまたピツリア・リストランテとはうたてないがロイヤルの手掛けるイル・フルノランチン・バ&グリルヒマクス・ハトグルプのベリニズ・ピザキチンなどアメリカナイズなピザをアイテム化しているカジアルレストランも注目したいところださまざまな形で増え続けるピツリア・リストランテはイタメシブムの再来を招く突破口となりそうだ