樽生ビール、アサヒビール、地域限定ビール発売

1995.08.07 82号 23面

アサヒビール(株)の樽詰生ビールについては、今年1~6月の実績が一一%増と、依然二ケタの伸びを続けている。生ビール需要は昔から関西方面が強く、したがって伸び率としては関東地区の方が高くなってしまうが、いずれにせよ高い伸びを示している。ただ、7月入りは天候が不順となっており、昨年がものすごい伸びで出荷調整も行ったことから、今年は良くて前年並み、もしくは前年を割り込む状況ともなっていそうだ。

樽生ビールの品揃えについては、大きくは変更していないが、同社のヒット商品となっている地域限定ビールについては、「名古屋麦酒」「江戸前」「道産の生」の三種類について地域限定で発売している。

樽詰生ビールは、現在業務店の三割以上にまで普及しており、樽生だけでは差別化が難しくなり始めている。したがって差別化の一つとして出て来たのが地域限定であり、今後しだいではおもしろい商材ともなってこよう。

同社では、全国の業務店を約九〇万軒と推定、そのうちの半分は樽詰ビールが設置される可能性があると見ている。現在、ビール、樽自身の品質が向上、都市部だけでなく、地方への普及も弾みがついているとし、今年も店の開拓を積極的に行い、昨年に比べて二万軒多い一四万軒の取引先確保を目標に取組んでいる。

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