高まるパチンコ店での飲食サービス 「フレスコ」
新宿高層ビル群の一角に、飲食サービスを有効活用したパチンコ店がある。東和産業(株)が手掛ける「フレスコ」だ。アメニティーを売り物とする広い店内には、飲食をサービスするワゴン車が走り、玉をはじきながら食べられる趣向が人気だ。
「パチンコ店の乱立で集客は頭打ち。荒利も減少している。今後は女性や新規ユーザーの開拓と、台の稼働率アップが必要だ。飲食サービスは出玉以外の付加価値的役割と、食事休憩による稼働率の低下に歯止めをかける役割を同時に果たす」(岡崎昭吾店長)。パチンコ店の飲食サービスは一石二鳥の効率化をもたらすというわけだ。
サービスの主なメニューはコーヒーなどのドリンク類とサンドイッチなどの軽食類。四八二席、一日来店客二五〇〇~三〇〇〇人のなかで、日商一〇万円前後を上げる。
同店は当初、「ワシントンホテル」に隣接する商業ゾーン「ラブリースクエア」に出店したとあって、前例のないオシャレ感覚の展開が注目された。いまや同店は「ラブリースクエア」の集客を牽引する位置付けにある。「フレスコの出店で売上げが伸びた」店舗は多い。ゾーン活性化にも大きく貢献しているのだ。
「既存の暗いイメージを明るく健全に改善する急先峰として、今後もさまざまなサービスに努めたい」と抱負を語る。飲食についても風営法の整備次第でさらに本格的に取り組む方針だ。
■フレスコ/東京都新宿区西新宿三‐二‐九新宿ワシントンホテルビル、03・3346・2228