ソラノイロ宮崎店主推薦!注目のラーメン店特集:麺 ろく月「特製 豚白湯」

2015.11.02 440号 07面
「特製 豚白湯」880円(税込み)トッピングは彩りの見栄えまで気を配る。チャーシュー、煮卵、キクラゲ、アスパラ、ヤングコーン、刻みネギ、海苔

「特製 豚白湯」880円(税込み)トッピングは彩りの見栄えまで気を配る。チャーシュー、煮卵、キクラゲ、アスパラ、ヤングコーン、刻みネギ、海苔

湯田達巳(ゆだ・たつみ)

湯田達巳(ゆだ・たつみ)

 ●3日かけた無化調豚骨スープ ポタージュのようなトロミ

 完全無化調、そして醤油の使用をとことん控えたクリーミーな豚骨スープの「豚白湯らぁめん」で独自性を追求する「ろく月」。

 スープは下ゆでして臭みを落とした豚骨を、炊いては寝かせる作業を3日間繰り返してうま味を凝縮。ポタージュのようなクリーミーな舌触りが特徴だ。

 たれは醤油の使用量を控える代わりに4種類の天日塩を用いてすっきりとした味わいを指向。とはいえ、真昆布、ハマグリ、干し椎茸、スルメと風味の異なる材料を組み合わせ、豚骨に魚介風味が際立つ独特な味わいに仕上がっている。

 三河屋製麺の特注の細ストレート麺。国産小麦を使用した香り高さが特徴。ゆで上げ後の湯切りはフックにつるしておそよ1分間垂らすというユニークな方法。湯切り中にスープを作ることで92℃前後の高温スープで提供するためで、スープ作り用の作業台をゆで麺器に横付けする徹底ぶりだ。

 昼は「豚白湯らぁめん」1本で勝負。湯田達巳店主は実力派ラーメン店店主たちに素直に教えを乞うひたむきさで、その人柄も高く評価されている。

 ●プロフィール

 湯田達巳(ゆだ・たつみ) 1986年福島県いわき市出身。高校卒業後、独立起業を目指し、佐川急便で8年間働いて開業資金800万円を貯める。その後、都内のラーメン店で半年間修業し、東京・浅草橋に「麺 ろく月」をオープンして独立するも1年半赤字が続く。一念発起し、大和製麺所のラーメン学校の門をたたいて看板商品「豚白湯らぁめん」の改良を重ねたことで、2015年にTRY(東京ラーメンオブザイヤー)新人賞とんこつ部門で1位に輝く。それをきっかけに集客力も右肩上がりに上昇中だ。

 ●店舗情報

 「麺 ろく月」/所在地=東京都台東区浅草橋2-4-5/開業=2013年9月26日/営業時間=午前11時30分~午後2時、6時~9時(LO) 日曜・祝日定休/坪数・席数=12坪・13席/平均客単価=800円/1日平均客数=80人

 ●宮崎店主評

 無化調で豚骨スープを作る無謀な若者。最初は苦しんだようだけど、研究を重ねてここまでおいしくなったのはさすが。何より湯田ちゃんのキャラがいいっすね(笑)

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