ラーソーメン　486円（税込み）

　●福岡発ラーソーメン　月間2万食の名物メニュー

　福岡の居酒屋「ふとっぱら」が提供する名物メニューが「ラーソーメン」。博多ラーメンの細麺を氷水に放ち、醤油ベースの和風つけ汁に付けて食べるもので、「ラーメンをそうめんのように食べる」ことからラーソーメンと名付けられた。

　同店は、福岡市中心部に8店舗を展開。手作りと鮮度にこだわった素材志向の創作料理が自慢だ。中でもラーソーメンは売れ筋ダントツ。来店客の8割が締めに注文し、同品を目当てにハシゴで訪れる酔客も多い。注文数は全8店舗で月間2万食に達し、替え玉の注文も多く、1人2～3玉も珍しくないという。

　発祥は1983年。現在8店舗を構える居酒屋「ふとっぱら」の松本幸弘社長が創業時、「居酒屋の締めに最適な料理」として発案した。以降、多店舗化に伴い認知度が拡大。同業者の追随も相まって博多の新名物に発展した。

　調理法は極めてシンプル。博多ラーメンの細麺（生110g）をゆで、冷水でよく洗い、氷水に放ち、甘口醤油ベースの和風つけ汁、青ネギとショウガの薬味とセットで提供する。ポイントは細麺のゆで時間を長くすることだ。

　植原淳也店舗統轄部長は「普通の博多ラーメンだと30秒ほどですが、ラーソーメンの場合は2分強はゆでます」と明かし、「冷水でよく締めるので、ヤワヤワぐらいのゆで加減がベスト。それでも『コシが強く喉越しがよい』と喜ばれています」と説く。つけ汁は、甘口醤油をベースにかつおだしなどを合わせた濃厚な味わい。

　●店舗情報

　「ふとっぱら天神総本店」　所在地=福岡市中央区天神2-8-22 ウエストサイド天神ビル8階/坪数・席数=店舗により異なる