カレー特集:グリーンフィールド「つけカレーパン」
◆ルウを包あんせず差別化 12種のスパイスの本格派
揚げパンでなく焼きパンとルウを別に梱包してセットで提供するカレーパンで人気なのがベーカリー「グリーンフィールド」の「つけカレーパン」だ。同品はカレールウを入れた耐熱カップにビニール袋で梱包したパンをのせて販売。耐熱カップのまま電子レンジで約20秒加熱したルウにパンを付けながら食べる。
新井田直樹店長は、以前から自宅で作っていたというオリジナルのルウを使ってカレーパンを提供することを考えたが、水分が多いルウのために包あんするのが難しかった。そこで、「ルウをいじらずに、なんとか商品化できないか」と試行錯誤を繰り返してたどり着いたのが、つけカレーパンだ。
ルウは約24cmの寸胴鍋でみじん切りの玉ネギの6~7個分があめ色になるまで約2時間炒めたのち、ターメリック、クミン、コリアンダー、ガラムマサラ、ジンジャー、フェネグリーク、カエンペッパー、カルダモン、シナモンなど12種類のスパイスを加えてさらに炒め、牛乳を加えて混ぜながら弱火で約1時間煮込む。水と小麦粉は一切加えず、玉ネギと牛乳だけでとろみを付けた、スパイスの香りが際立つ上質なルウだ。このマスタールウを5日分に小分け冷凍し、解凍した当日分に牛乳を加えて仕上げる。つけカレーパンは1日10個の限定販売。
●店舗情報
「グリーンフィールド」 所在地=東京都足立区東和2189/開業=2012年6月/坪数=12坪/1日平均客数=平日 約70人、土・日・祝日 約100人/平均客単価=700~800円