ちょい飲みファストフード:フレッシュネスバーガー 横浜西口店
◆「ハンバーガー+ビール」だけじゃない大人のカフェへ
「これまでのフレッシュネスバーガーのイメージを超えて、ゆっくりお酒が飲めるカフェ業態として、同店をオープンしました」と、フレッシュネス代表取締役社長の船曵睦雄氏。「FF+酒」というと、ハンバーガーとビールの組み合わせ以外はなかなか思い浮かびづらいが、「そうした枠から脱却し、ハンバーガー以外の料理とお酒を気軽に楽しめる場所として定着させたい」と言う。“飲める場所”としての定着を図るが、一方で居酒屋とは差別化し、「居酒屋は言うなれば『本気で飲む場』ですが、そこまで重くなく、ライトな感覚で飲みに立ち寄れる場を目指しています」。
メニューは、酒に合うつまみ料理を揃えているが、居酒屋ほど多くはない。「お酒を飲む楽しみは美食を味わうグルメツアーとは違う、と考えています。あれもこれもとメニューがあっても、迷ってしまうだけ。お酒に合うおいしい料理が数品あれば、お客さまは満足してくださる」と、船曵社長は語る。そんなことから、メニューは少数精鋭で厳選。「『しょせんはFFの出すつまみだから』と、がっかりされないよう、オーブンも完備した」そうで、アツアツの鉄板焼きやサラダなど、手の込んだ料理を揃えることで、「飲み屋の心意気を見せた(笑)」(船曵社長)。
目指すところは「お酒とメニューが充実した、FFのちょっぴり上を行く気軽なカフェ」というわけだ。
●ワイン飲み放題、生ハム食べ放題の「FRESHNESS BAR(フレバル)」
フレッシュネスバーガーの一部店舗では「FRESHNESS BAR(フレバル)」と称し、17時から「ワイン飲み放題」「生ハム食べ放題」を実施している。
「通常店舗では、つまみメニューもBARに匹敵するアルコールも揃えることができません。よほど尖ったことをしないと、『お酒を飲みに行く店』の印象が付かない、と考えました」と、船曵社長は明かす。ワインは1時間980円で飲み放題、生ハムは1時間500円(各税抜き)で食べ放題というかなりの目玉企画だが、「ゆっくりとアルコールを楽しめる店」という姿勢をアピールする側面もあるようだ。
フレッシュネスバーガーの明るくオープンな雰囲気から、飲み放題といえどカジュアルに利用する例が多いという。「お酒が飲める店」として利用されるFFはまだ少ないが、同店は思い切った企画を採用することで、「お酒を軽く楽しめる店」としての定着に成功しつつある。
●店舗情報
「フレッシュネスバーガー 横浜西口店」
神奈川県横浜西区南幸1-2-7/営業時間:6:30~24:00/席数:144席/ちょい飲み平均客単価:1,200円