業務用加工食品ヒット賞 中華部門:J-オイルミルズ「J-OILPRO プロのための調味油」シリーズ
◆香り溶け込むオイル
J-オイルミルズの「J-OILPRO」は、オイル(食用油)ならではの機能で料理の味を調えておいしくするプロ向け調味油シリーズ。2017年8月、豊かな香りやコクとともに、料理の味わいを深めてくれる新ブランドとして上市。新ジャンル・調味油カテゴリーとしてメニューのレベルアップを支援している他、全17品種にわたるラインアップや優れた応用性、使い勝手などで好評を獲得。調理現場からも高い支持を得て、年間を代表する業務用新シリーズとなった。
同シリーズ最大の特徴は香り成分の多くが「油溶性」であることに着目し、香りをオイルにしっかり溶け込ませた点。香りはおいしさを感じる上で非常に重要な役割を果たすが、同シリーズでは素材そのものの香りはもちろん、調理工程で発生する「調理香」などをオイルに閉じ込め、あらゆる調理シーンで引き出すことが可能。
例えば、発売とともに商品化した「花椒油」は、四川料理を代表する「麻(マー)」の刺激と香りを高いレベルで再現。しびれ、ひりつくようなクセになる刺激に加え、花椒独自の爽やかな香りをオイルにたっぷり染み込ませ、麻婆豆腐はもちろん、仕上げやタレとして回鍋肉や担々麺などでも威力を発揮する。現場での内製化には熟練した技術や膨大な手間が必要で、これらを省ける点もうれしい。
展開するフレーバーの豊富さにも要注目だ。定番の「ガーリックオイル」や「バターフレーバーオイル」の他、卵を高温調理する際の、あの香ばしさを閉じ込めた「たまご香味油」、フランス料理などで使用される香味野菜の豊かな香りとおいしさを凝縮させた「ミルポワオイル」など全17品種に及ぶラインアップは、他の追随を許さない。今春からは 肉を直火で焼いたような香ばしさとうま味を増強する「グリルオイル」を商品化。肉メニュー人気を背景に反響が予想される。
当然ながら、展開製品はいずれも独自の技術・ノウハウを駆使しており、最適な配合比率や使用する油種・素材を幾度も試行錯誤。おいしさや香りのノウハウや技術力、ニーズを的確に捉え、価値を生み出すマーケティング力、そして飽くなき探求心が一体となり、初めて実現できる。
折りしも同社では17年度からの新中計で、“あぶら”を究めた「おいしさデザイン企業」への変革を推進中。同シリーズは業務用分野でこれを具現化するもので、今後もシリーズを拡充する。オイルを通じた“おいしさデザイン”への取り組みに要注目だ。
規格=各種
●汁無し担々麺
花椒の爽やかな刺激で料理の味がアップ
仕上げに「花椒油」を回しかけると、爽やかな柑橘の香りと程よい“シビレ感”を手軽に付け加えることができる。
●ラム肉のソテー
バターの芳醇な香りを手軽にプラス
バターの代用として、「バターフレーバーオイル」を敷き油に使用。残った油で風味豊かなソースも完成。
●ハンバーグ
直火で焼いた肉の香ばしさとうま味が溶け込む
「グリルオイル」を原材料に混ぜ、焼き上げるときにも加えて、肉のおいしさをグレードアップ。ソースにも活用すると、濃厚なうま味がいっそう広がる。
●ガーリックシュリンプ
ガーリックの風味とロースト感広がる
炒め油に「ガーリックオイル」を使用。仕上げにも同品を加えると、ガツンとくるガーリックの風味がしっかり染みる。