数字で読み解くフードサービストレンド:レストランの夕食で最も食べられているメニュー「サラダ」
●ポテトサラダが伸びている
1月号で、外食で最も食べられているメニュートップ10を紹介しました。夕食の食べ物で最も食べられているのは「サラダ」(出現率13.1%)でした。
エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST』より、2017年10月~2018年9月計の外食におけるサラダの詳細メニュー構成比トップ10を見てみます。
1番多いのは「グリーンサラダ」で3割を占めています。2番目に多いのはポテトサラダで、成長率を見ると前年同期比+7.7%と非常に大きく成長しています。ポテトサラダの喫食者比率では、シニア層(60~79才)が多く、全体(0~79才)の約3割を占めており、特にこのシニア層のポテトサラダ喫食が増加しています。
最近食べた外食で他の人にもお薦めしたいメニューを収集している「おすすめメニューデータベース」では、「ゴルゴンゾーラのポテトサラダ」「じゃがいもと鹿肉のポテトサラダ」「オイルサーディンとジェノベーゼのポテトサラダ」などおしゃれなポテサラや、焼き鳥屋さんのこだわりのポテトサラダなど「大人のポテトサラダ」がシニア層の支持を得ているようです。高齢化社会においては、シニア層の増加、特に外食が多いアクティブシニア層の増加が見込まれます。ポテトサラダのように、アレンジ多彩でシニア層に好まれるメニュー拡充は今後さらに重要となることでしょう。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)