惣菜弁当研究所ローカル紀行:〈富山〉とろろ昆布おにぎり 昆布の支出金額は圧倒的1位

2020.04.06 494号 10面
アルビス 高原町店「おにぎり 田舎」税抜き158円/約147g 「細い白とろろこんぶ」「太い黒とろろこんぶ」。2種類のおにぎりをセットに。ご飯に「ゆかり」をまぶしている。

アルビス 高原町店「おにぎり 田舎」税抜き158円/約147g 「細い白とろろこんぶ」「太い黒とろろこんぶ」。2種類のおにぎりをセットに。ご飯に「ゆかり」をまぶしている。

大阪屋ショップ 太郎丸店「拳骨おにぎり」税抜き198円/約267g 「サケおにぎり」「とろろこんぶおにぎり」の2品。シールと梅干しを表面にかぶせて彩りと存在感を訴求。

大阪屋ショップ 太郎丸店「拳骨おにぎり」税抜き198円/約267g 「サケおにぎり」「とろろこんぶおにぎり」の2品。シールと梅干しを表面にかぶせて彩りと存在感を訴求。

製造:アイディック「おぼろ昆布巻き」「黒とろろ」「白とろろ」各・税抜き85円/各・約110g

製造:アイディック「おぼろ昆布巻き」「黒とろろ」「白とろろ」各・税抜き85円/各・約110g

 ●北前船の盛況を伝える「とろろ昆布おにぎり」

 富山県の食文化といえば「昆布」。2017年・家計調査によると、昆布の支出金額は、富山市が4年連続で57回目の全国1位。家計調査で確認できる1960年から53年連続、13年の相場高騰時に京都市に抜かれた以外、全てトップに君臨している。

 昆布消費が盛んな理由は、江戸時代に「北前船」で栄えたこと。北海道から積んだ昆布やサケを降ろし、富山からコメや薬を積み込む重要な寄港地であったことから、昆布が採れない地域ながら昆布の食文化が根付いた。また、明治以降、多くの富山県民が北海道に移住し、故郷の親族に昆布を送っていたことも影響しているという。

 その伝統を間近に感じさせるのが、コンビニやスーパーに並ぶ「とろろ(おぼろ)昆布おにぎり」だ。

 ●アルビス 高原町店(富山県富山市)

 「おにぎり 田舎」 税抜き158円/約147g

 「細い白とろろこんぶ」「太い黒とろろこんぶ」。2種類のおにぎりをセットに。ご飯に「ゆかり」をまぶしている。

 ●大阪屋ショップ 太郎丸店(富山県富山市)

 「拳骨おにぎり」 税抜き198円/約267g

 「サケおにぎり」「とろろこんぶおにぎり」の2品。シールと梅干しを表面にかぶせて彩りと存在感を訴求。

 ●製造:アイディック(富山県射水市)

 「おぼろ昆布巻き」「黒とろろ」「白とろろ」 各・税抜き85円/各・約110g

 昆布シートと白飯をフィルムトートで分離包装した「おぼろ昆布巻き」と、とろろ昆布をおにぎりに直巻きした定番の「白とろろ」と「黒とろろ」。製造元のアイディックは北陸3県のスーパーを得意先に持つ、食品卸・惣菜製造・物流の総合会社。おにぎりの生産数は、サケ・ツナマヨ・梅干しが上位不動。昆布系はその次に位置するという。

 「ご当地弁当惣菜ガイド」(2019年4月発行)から引用

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