コロナ禍の逆境で爆誕 話題の新フード:ラーメンがストリートフード化
●コーヒーカップでおしゃれに
富士五湖駅の路地裏で営業する屋台ラーメン店「らーめん金行」の「ふるふるラーメン」が、新感覚過ぎる。見た目はカフェの特大サイズコーヒーそのものだが、中身は汁なし混ぜそばタイプのラーメンなのだ。
同店は屋台営業で外国人観光客を中心に1日の集客数130人を誇る人気店だったが、コロナ禍の影響で売上げが10分の1以下に激減。通常営業を断念せざるを得ず、そこで思いついたのが持ち帰り専用ラーメンの開発だった。持ち帰ってもおいしく、手軽に食べられるラーメンを提供するのに、耐熱性、保温性が高く、持ち運びしやすい形状のコーヒー用ドリンクカップに着目。スナック感覚で楽しめるこのユニークな商品が誕生したというわけだ。
「ふるふるラーメン」は現在、「廣島豚骨油麺」「海老油麺」(各750円)の2種類で展開。コシの強いモチモチの太麺を使い、油分は通常の油そばの3分の1程度でヘルシーに仕上げている。ヘルシーな汁なし油麺は麺が固まりやすい難点があるが、それを解消すべく、容器を上下にふるふる振る食べ方を提案。そうすることで麺がほぐれておいしく食べられる上、何より楽しい。新しいストリートフードとして、今後ブームを巻き起こすかもしれない。
この新フードについて、同店では「コロナに追い詰められた結果、思わぬ新業態が誕生した。当店は海外進出を見据えているが、大きな武器が増えた」と喜んでいる。
●店舗情報
廣島豚骨拉麺「らーめん金行」
山梨県南都留郡富士河口湖町船津3636(現在の営業はインスタをチェック)