数字で読み解くフードサービストレンド:ウィズコロナのクリスマスは中食を取りにいく

2020.11.02 501号 11面

 ウィズコロナの生活が続く中、飲食店の苦境が続いています。もうじきクリスマスシーズンが到来しますが、ウィズコロナ下で、飲食店は何をすべきなのでしょうか。その一つ、メニュー戦略を、エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST』から考えてみましょう。

 ウィズコロナの生活では、まだ外食を控えている人も多く、特に大人数の食事は控えられていることから、2020年のクリスマスは、テイクアウトや出前の利用が増えると考えられます。出前は、コロナウイルス感染拡大の影響ピーク後も大幅な伸びが続いていることから、クリスマスも、レストランからの出前が利用される機会が増加するでしょう。

 レストランは、クリスマスの食事の際に、中食でどんなメニューが多く食べられているのかを知ることで、中食向けのメニュー構成を考えることができます。19年のクリスマスの食事(中食利用)では、ケーキ、フライドチキン、寿司、サラダ、ピザがトップ5です。外食で多い、パスタ、ステーキとは異なります。外食では、クリスマスに寿司はイメージ外かもしれませんが、中食では、寿司もクリスマスメニューなのです。

 和食レストランにも、クリスマスはチャンスがありそうです。定番と思われるローストチキンなどの洋風鶏肉料理は、10位で4.1%です。鶏の唐揚げはピザに続く6位でした。

 家庭でのクリスマスパーティー向けに、これらの中食トップメニューをテイクアウト・出前メニューに入れることは、検討の価値があるでしょう。

 (エヌピーディー・ジャパン 東さやか)

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