テイクアウト最前線:居酒屋グループが“萌え断”フルーツサンドをリヤカーで販売中
「くふ楽」「福みみ」「元屋」など、都内を中心に居酒屋など17店舗を展開するKUURAKU GROUPが、店頭とリヤカーでフルーツサンドを販売展開し、話題を呼んでいる。
昨年末の緊急事態宣言により店舗を休業していた2月、同社が運営する東京・北千住のカジュアルイタリアン「Bistoroぴっかんて」が、フルーツサンドの店頭販売とリヤカー販売を開始。すぐに大評判となり、平日120個、休日190個をコンスタントに売り上げた。そこで3月からは「2933」の屋号をつけたリヤカーを新たに2台稼働し、1台は銀座コリドー街にある同社運営の居酒屋店頭に配置し、もう1台は勝どきエリアで引き売りを始めた。
販売するフルーツサンドは、「ぴっかんて」のスタッフと、銀座エリアにある居酒屋各店のスタッフによる手作り。サンドイッチ用のパンに生クリーム7、植物性ホイップクリーム3のバランスで配合したクリームをたっぷりと注入し、断面が見えるようにあらかじめ切った各種フルーツをクリームに埋め込み、“萌え断”を演出している。花のようにデザインしたものや、動物の表情が描かれたオリジナルのパッケージで包むなど、映えるかわいらしい見た目が何とも魅力的だ。
同社広報の齋藤光絵チーフによると、「クリーム、フルーツなどの材料さえ良いものを用意すれば、誰でも比較的簡単に作れる」と考え、フルーツサンドに着目した。実際に販売してみたところ「食後にデザートとして購入するお客さまも多く、ランチ営業をしながら、同時に店頭でテイクアウト販売するのにも向いている。フルーツサンドは、居酒屋のいわゆる“二毛作”営業向きの商品」と、齋藤チーフは実感を語る。
●店舗情報
「Bistoroぴっかんて」
東京都足立区千住旭町35-18 書店ビル1階
「福みみ銀座コリドー店」
東京都中央区銀座6-2先 GINZAはなれ地下1階
※勝どきエリアなどでもリヤカー販売を実施