アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ユニクロ・無印良品 ニューノーマル対応で都心店改装

2021.11.01 513号 12面
MUJI新宿はリサイクルなどサステイナビリティーを体現する店に作り変えた

MUJI新宿はリサイクルなどサステイナビリティーを体現する店に作り変えた

 コロナ禍の影響もあり、特に人流抑制の対象になってきた都心部は大きな影響を受けています。そんな中、「ユニクロ」や「無印良品」がこうした都心部の大型店舗の改装を実施し、ニューノーマルに対応した店舗にしています。

 ユニクロは9月17日に銀座店を改装オープンしました。20年に「ユニクロ・トーキョー」が近隣にオープンし、銀座店はブランドのコンセプトや取組みを来店客に伝える仕掛けを増やし、カフェ併設など売場構成も大幅に変更しました。無印良品もコロナ禍で変化したニーズに合う品揃えやサービスの提供に向け、新宿の2店をリニューアルしました。両社とも都心店の来店客数は減っているが、品揃えやサービスのすみ分けで、近接する2店の役割を明確化し、売上げ確保やブランド認知向上など、コロナ禍でも存在意義が客に伝わる店に作り変えようとしています。

 無印良品が9月10日に改装オープンした新宿3丁目の「MUJI新宿」「無印良品新宿」の2店のうち、MUJI新宿は「廃棄ゼロ」を店舗のミッションに掲げ、使用済み商品の染め直しやほつれ・破れを修理した服、洗い直した服も売る「ReMUJI」を入り口に面した1階に設けました。他のフロアには傷や汚れのある家具や食器を値引き販売する売場も作っています。服や布、プラスチックボトルや家庭で余った食品の回収、古本の販売も行うなど、普段の買い物とは異なる来店動機になる売場や取組みも開始しています。

 (繊研新聞 取締役編集局長 矢野剛)

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